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英ロイヤルレディのチョーカーネックレス総集編

  • 2026.9.8
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英国王ヘンリー8世の2番目の妻、アン・ブーリンがどのようなジュエリーを好んだのか、正確なところはわかっていません。その肖像画はすべて破棄されてしまったからです。数奇な運命をたどった彼女のイメージを定着させるものとなったのは、処刑から何十年も後になって制作され、現在はロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに所蔵されている王妃の肖像画です。特に彼女がつけているアクセサリー、中央にイニシャルの「B」のチャームがあしらわれたパールのチョーカーは、多くの人がその名前とともに思い浮かべるものとなっています。

それから数世紀後、1980年代初めに王室の一員となったダイアナ妃もまた、自らのイニシャルをあしらったチョーカーをつけた姿を見せるようになりました。16世紀の悲劇の王妃からインスピレーションを得たのかどうか、それは明らかではありませんが、数々の機会に、揺れる大きな「D」の文字が印象的なチョーカーを披露しています。タブロイド紙は当時、ダイアナ妃に「シャイ・ダイ(内気なダイアナ)」というニックネームをつけていましたが、そのイメージとは相反するアクセサリーだったといえるでしょう。

後に「ピープルズプリンセス」として世界中の人々から愛されるようになったダイアナ妃は、王室きっての“インフルエンサー”でした。もちろん、チョーカーについてもその影響力は大きかったといえるでしょう。いまや伝説となった黒の「リベンジドレス」でイベントに出席した日をはじめ、明確に伝えるべきメッセージがある重要な場面に、チョーカーを選ぶことが多かったのかもしれません。

アン・ブーリン以降のイギリスのロイヤルレディたちが好んだチョーカーの数々を、年代を追ってご紹介します。

※ロイヤルたちの肩書はいずれも、その当時のものです。

From TOWN&COUNTRY

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アン・ブーリン

大胆な「B」の文字が目を引きます。

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シャーロット王妃

パールの多連のチョーカーをつけたヴィクトリア女王の祖母。

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ヴィクトリア女王

1861年に夫のアルバート公に先立たれた後、生涯にわたって黒のジュエリーを身につけ、喪に服す女性がつける「モーニングジュエリー」のアイデアを根付かせたヴィクトリア女王。

当時、黒のチョーカーは娼婦たちの間で流行していたアクセサリーでしたが(エドゥアール・マネの絵画『オランピア』に描かれていることでも広く知られています)、女王はそれも意に介せず、黒のベルベットのチョーカーをつけていました。

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アレクサンドラ皇太子妃/1880年

子どものころに受けた手術の跡を隠すため、ダイヤモンドやパールを首に巻いたというアレクサンドラ皇太子妃。そのチョーカーをつけたスタイルを、多くの女性たちが真似するようになりました。

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アレクサンドラ皇太子妃/1890年

1890年代にも、チョーカーとティアラやブローチ、ブレスレットを美しく調和させたスタイルを披露していました。

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メアリー皇太子妃/1914年

夫となった国王ジョージ5世は、結婚の記念として数々のジュエリーを贈ったといいます。写真のダイヤモンドがついた11連パールのチョーカーもそのひとつです。

体中にアクセサリーをつけることを好んだメアリー妃は、もちろん首もチョーカーで覆い、その重ね付けスタイルは「ダイヤモンドのタートルネック」と呼ばれました。

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メアリー王妃

王妃となって以降、ダイヤモンド、とくに「タートルネック」と呼ばれたチョーカーをつけていない姿を見せることは、非常にまれでした。

結婚祝いのひとつだったパールとダイヤモンドが格子状に並ぶ2本のバングルから作ったという写真の「シティ・オブ・ロンドン・チョーカー」は、王妃のお気に入りだったといいます。

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メアリー王妃

ケンブリッジ・エメラルド、デリー・ダーバー・ジュエリー、カリナン・ダイヤモンド、それぞれの名前で呼ばれるロイヤルジュエリーをすべて身につけたメアリー王妃。

エメラルドとダイヤモンドでつくられた一番上のアールデコ調デザインのチョーカーは、ジュエラーの「ガラード」が1921年に制作したもの。1953年にそれを譲り受けたエリザベス女王は、その後このチョーカーをダイアナ妃に生涯貸与しており、一度も使用することはありませんでした。

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ケント公爵夫人マリナ妃

ケント公爵夫人マリナ妃は、パールのチョーカーが大のお気に入りでした。その好みは娘のアレクサンドラ王女、義理の娘となったキャサリン妃(長男エドワード王子の妻)とマリー=クリスティーヌ妃(次男マイケル・オブ・ケント王子の妻)にも受け継がれています。

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アレクサンドラ・オブ・ケント王女/1955年

エリザベス女王のいとこの王女は、結婚後はオギルヴィ令夫人アレクサンドラ王女と呼ばれています。

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ケント公爵夫人マリナ妃、アレクサンドラ王女/1960年

パールのチョーカーを身につけた、ケント公爵夫人マリナ妃と娘のアレクサンドラ王女、1960年撮影。

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ケント公爵夫人キャサリン妃/1970年代

3連のチョーカーのセンターピースにしたのは、義母のマリナ妃から譲り受けたブラックパールのブローチです。

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マリー=クリスティーヌ妃

この年にマイケル・オブ・ケント王子と結婚したマリー=クリスティーヌ妃も、多連のパールのチョーカーをつけています。

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アン王女

ダイヤモンドがあしらわれたベルベットのチョーカーは、エドワード王朝時代に流行したスタイル。アレクサンドラ王妃から受け継がれているものです。

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アン王女

サファイアとダイヤモンド、パールを使用したこのチョーカーは、メアリー王妃がロシア皇后マリア・フョードロヴナから買い取ったもの。歴史あるジュエリーのひとつです。

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ダイアナ妃/1981年

ロイヤルヨットでのハネムーン中も、お気に入りのパールのチョーカーをつけていたダイアナ妃。

並べたパールで花の形を描いたセンターピースにターコイズがあしらわれたこの3連のチョーカーは、18歳の誕生日に両親から贈られたものでした。

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ダイアナ妃/1980年代

そのチョーカーのターコイズは、後にすべてパールに置き換えられています。写真はイタリア訪問時の姿。

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エリザベス女王/1983年

チョーカーを身につけることが少なかったエリザベス女王ですが、1975年の公式訪問時に日本政府から贈られた養殖真珠のチョーカーは、何度か着用しています。ガラードが制作したこのチョーカーを初めて公の場で披露したのはこのとき。

女王はこの前年に、ダイアナ妃にこのジュエリーを貸与していたほか、後にはキャサリン皇太子妃にも、何度か使用を認めていました(フィリップ殿下の葬儀など)。

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ケント公爵夫人キャサリン妃/1983年

ワンショルダーのブルーのドレスに合わせ、ダイヤモンド×サファイアのチョーカーとイヤリングを選びました。

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ダイアナ妃/1984年

スタイルの異なるパールのチョーカーを披露しました。

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アン王女/1985年

映画のプレミアに登場したアン王女。ジュエリーコレクションに含まれるチョーカーは、少なくないのかもしれません。

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ダイアナ妃/1985年

サウジアラビアの王室は結婚祝いとして、ダイアナ妃にサファイアとダイヤモンドのジュエリーのセットを贈りました。

そのなかに含まれていた2点、7個のサファイアがついた腕時計とリングから作ったのが、写真のチョーカーです。後にはヘッドバンドとしても使用しました。

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ダイアナ妃/1986年

ロンドンのホテル、グロブナーハウスで開かれた「アメリカズ・カップ・ボール」に出席したダイアナ妃。

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ダイアナ妃/1987年

訪問先のミュンヘンでオペラを鑑賞したときには、アメシストとダイヤモンドのチョーカー、そしてイヤリングを着用しました。

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グロスター公爵夫人バージット妃/1988年

夫のグロスター公爵リチャード王子の祖母、メアリー王妃が所有していた11連のパールとダイヤモンドのチョーカーをつけ、公式晩さん会に出席したバージット妃。

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ケント公爵夫人キャサリン妃/1988年

3連のチョーカーに、別のペンダントとブローチに使われている大ぶりのパールを合わせました。

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ダイアナ妃/1988年

メアリー王妃から受け継がれるアールデコ調のデザインのエメラルドとダイヤモンドのチョーカーは、結婚祝いとしてエリザベス女王から生涯貸与されたものです。

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マリー=クリスティーヌ妃/1990年

義理の姉のお気に入りとよく似たデザインの3連パールのチョーカーをつけたマイケル・オブ・ケント王子の妻、マリー=クリスティーヌ妃。イヤリングはメアリー王妃が買い取ったロシア帝国のウラジーミル大公妃マリア・パヴロヴナのジュエリーコレクションに含まれていた一点です。

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ダイアナ妃/1990年

チャールズ皇太子と公式訪問したハンガリーで、政府主催の晩さん会に出席したダイアナ妃。この日着用していたサファイアとパールのチョーカーは、伝説的なジュエリーとして記憶されています。

クイーン・マザーから贈られたこの巨大なサファイアとダイヤモンドのブローチを留め具にした7連パールのチョーカーは、1994年に披露した黒の「リベンジドレス」(後出)に合わせたものでもあります。

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ダイアナ妃/1991年

900粒のパールを使用した11連パールのチョーカー。縦に並べて配されているのは、ダイヤモンドとルビーです。

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アン王女/1991年

カタールを公式訪問したアン王女。また別のパールのチョーカーを披露しました。

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ダイアナ妃/1994年

世界中のメディアの見出しを飾った、永遠に人々の記憶に残る「リベンジドレス」ルック。

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ダイアナ元妃/1997年

生涯最後の誕生日となったこの日、36歳になった元皇太子妃がロンドンのテートギャラリーで開かれたガラに出席するための装いに選んだのは、生涯貸与されていたメアリー王妃のチョーカーでした。

このジュエリーは現在、再び王室が所有する「ロイヤルジュエリー」の一点に戻されています。

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オギルヴィ令夫人アレクサンドラ王女/2005年

カボションカットのエメラルドが目を引く4連パールのチョーカーをつけ、マーガレット・サッチャー元首相の80歳の誕生日パーティに出席しました。

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コーンウォール公爵夫人カミラ/2019年

サザビーズが2000年に行ったオークションで、1800年代につくられたピンクトパーズのイヤリングとブローチのセットが競り落とされました。

落札者は公表されず、不明のままでしたが、それから6年が経過して以降、そのジュエリーはコーンウォール公爵夫人カミラとともに、再び姿を現すようになりました。ブローチは5連パールのチョーカーにセットされていました。

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コーンウォール公爵夫人カミラ/2019年

ロイヤルアスコットの会場を訪れたカミラ夫人。アクアマリンとダイヤモンド、ゴールドを使用したこのチョーカーは、母のロザリンド・シャンドの形見とみられています。

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キャサリン妃/2022年

アースショット賞の授賞式では、グリーンのドレスに合わせてダイアナ妃が着用していた前出のエメラルドのチョーカーとイヤリングを身につけていました。

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オギルヴィ令夫人アレクサンドラ王女/2022年

ロンドンのウェストミンスター寺院で毎年行われるコモンウェルスデー(英連邦の日)の礼拝に出席しました。

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キャサリン皇太子妃/2022年

エリザベス女王の逝去により、イギリスの皇太子妃である「プリンセス・オブ・ウェールズ」となったキャサリン妃。亡き女王が愛用したジャパニーズ・パール・チョーカーをつけて、その葬儀に出席しました。

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キャサリン皇太子妃/2025年

3月のコモンウェルスデーの礼拝に出席したときにも、同じチョーカーを着用。その後も繰り返し、このジュエリーを使用しています。

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キャサリン皇太子妃/2025年

9月に亡くなったケント公爵夫人キャサリン妃の葬儀でも、着用していました。

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アン王女/2026年

メアリー王妃の「シティ・オブ・ロンドン・チョーカー」をつけ、ウィンザー城で開かれた公式晩さん会に出席した「プリンセス・ロイヤル(君主の長女)」。

このジュエリーが公の場に登場するのは、数十年ぶりのことでした。

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カミラ王妃/2026年

お気に入りのパールのチョーカーをつけて、エリザベス女王の生誕100周年を記念する行事に出席しました。

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