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「冷蔵庫に何かあるだろ、鍋でも作れば」高熱の妻を買い出しに行かせた夫、自分が寝込んだ日に妻から返された言葉

  • 2026.9.7

高熱の日に、夫が寝室の戸口で言ったこと

普段はめったに風邪をひかない私が、珍しく高熱を出した日のことです。

朝から体が重く、昼には布団から起き上がれなくなりました。

それでも子どもたちは夕方に帰ってきます。

そこで、寝室の戸口に立った夫に、子どもたちの夕飯をどうするか相談しました。

「今日は、作れそうにないの」

声を出すだけで、喉が痛みました。

すると夫は、携帯電話から目を上げずに言いました。

「冷蔵庫に何かあるだろ、鍋でも作れば」

けれども、冷蔵庫に食材のストックはありませんでした。

牛乳さえ残っていません。そのことを伝えても、夫は「じゃあ買ってくれば」と言うだけです。

結局、私は高熱のまま、上着を羽織って買い出しに行きました。

店の床が、ゆらゆらと揺れて見えました。

レジに並ぶあいだ、何度も目を閉じました。

それでも白菜と豆腐を買って帰り、台所に立ち、子どもたちの鍋を作りました。

そのあいだ夫は、居間でテレビを見ていました。

看病するどころか、高熱の妻を動かしたのです。

娘だけが、心配そうに台所をのぞきに来ました。

「ママ、寝てていいよ」

娘は、私の代わりに器を並べてくれました。

その一言で、少しだけ救われました。

ただ、夫への怒りは、熱が下がっても消えませんでした。

今度は、夫が寝込みました

それから何日かして、今度は夫が高熱を出しました。

会社を休み、布団にくるまって、弱々しい声で私を呼びます。

枕元には、あの日私が使った冷却シートが置いてありました。

「なあ、飯どうしよう」

私は寝室の戸口に立ち、あの日と同じ場所から、同じ調子で答えました。

「冷蔵庫に何かあるでしょ、鍋でも作れば」

夫は布団から顔を出しました。

それから何か言いかけて、口を閉じました。

そのまま天井を見つめて、ひとことも返してきません。

あの日の私の言葉を、思い出したのだと思います。

すると、廊下から娘が顔を出しました。

「ママのときは、買い物にも行ったよ」

夫は答えられませんでした。

しばらくして、ふらふらと台所に立ち、冷蔵庫を開けました。

そこには、あの日と同じように何もありません。

「土鍋は、下の棚だから」

私はそれだけ言って、居間のソファに座りました。

夫は上着を羽織って、黙って買い出しに出ていきました。

その夜、台所には夫が作った鍋がありました。

白菜は大きく、豆腐は崩れていましたが、私と子どもたちの分まで取り分けてありました。

翌朝、夫は台所を片づけてから会社へ行きました。以来、私が熱を出した日に、夫が携帯電話を見ながら答えることはなくなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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