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「発達障害があるから、中学受験をする」ってどういうこと? 4家族の体験記を漫画に【著者インタビュー】

  • 2026.9.7

【漫画】本編を読む

近年、首都圏を中心に中学受験熱は高まりを見せている。中学受験は「頭のいい子が偏差値の高い学校へ行くためのもの」「大学受験対策として一貫校に入学するため」というイメージを持つ人もいるだろう。しかし、子どもたち一人ひとりが、自らの個性を活かすための選択肢にもなっている。「発達障害があるからこそ、中学受験をする」という選択をした4つの家庭の受験体験を描いたコミックエッセイが『発達障害っ子の中学受験』(モンズースー:著、小川大介・橋本圭司:監修/KADOKAWA)だ。

作中では、異なる特性を持つ4人の子どもたちとその家族の体験を、「受験を決意した理由」「塾・学校選び」などテーマごとに紹介。医師と中学受験専門家、それぞれの視点から書かれたコラムも掲載され、「なんのために中学受験をするのか」という本質にも迫った一冊だ。著者・モンズースーさんに4家族への取材・執筆を通して感じた発達障害のある子どもの成長や、中学受験について、広くお話を伺った。

※発達障害という言葉は近年、“神経発達症”という名称に変わっています。本記事ではわかりやすい表現として発達障害と表記しています。

※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。ご了承の上お読みください。

――本書は、発達障害のあるお子さんが中学受験に取り組む姿を描いたものです。このようなテーマで漫画を描こうと思った理由やきっかけを教えてください。

モンズースーさん(以下、モンズースー):私自身が発達障害の当事者で、発達障害のある子どもを育てる親でもあります。子どもの中学進学について不安を感じていた頃、「発達障害だから中学受験を勧められた」という記事を読んだのがきっかけでした。そこから調べてみると、公立より発達障害の子に合いそうな私立中学がたくさんあることを知りました。私は田舎出身なので中学受験はテレビの中の世界というイメージがあって、自分には関係ないものだと思っていました。でも実際は特別な家庭だけのものではなく、いろいろな学校があると知って。私と同じように中学受験を遠い世界の話だと思っている人に、「こういう選択肢もあるんだ」と知ってもらえたらと思い、このテーマを描きました。

――本書には4人のお子さんとその家族が主人公として登場します。どのように取材したのでしょうか?

モンズースー:ここ数年の間に受験を終えたご家庭に、オンラインでお話を伺いました。発達障害と中学受験というデリケートなテーマなので、取材に協力してくださる方は決して多くはなくて。でも、みなさん本当にたくさんのお話を聞かせてくださり、どのご家庭のお話も印象に残っています。本当はもっとたくさん描きたいエピソードがあったのですが、その中から特に参考になると感じた4家族のお話を中心にまとめました。

――モンズースーさんご自身は、現代の都心部のような環境が整っていたら中学受験をしたかったと思いますか?

モンズースー:私は記憶力が弱くて勉強が得意ではなかったので、実際に受験したかどうかはわかりません。でも興味は持ったと思いますね。

取材・文=原智香

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