1. トップ
  2. エンタメ
  3. アリアナ・グランデ「あの頃が一番不健康だった」過剰な体型批判と世間の視線、活動休止を決断した切実な理由

アリアナ・グランデ「あの頃が一番不健康だった」過剰な体型批判と世間の視線、活動休止を決断した切実な理由

  • 2026.9.7
Chelsea Guglielmino / Getty Images

過剰な体型批判と表舞台からの静かな撤退

最新曲『Petal』のミュージックビデオで見せた華奢な姿に対し、SNS上では「目の前で命が危険にさらされているようだ」といった過剰な批判が巻き起こっている。

アリアナ・グランデ(33歳)の新曲の歌詞はこうした外見批判に反論しているものの、絶え間なく続く世間の監視や推測(パブリックスクルーティニー)に深く苦しんでいることは明白だ。海外の女優ジャミーラ・ジャミールらが「急激な体重減少は危険だ」と指摘する中、アリアナのチームは2026年9月のツアー終了後、彼女が表舞台からの活動を一時休止することを明かした。ロンドンでのミュージカル出演も取りやめることとなり、ファンからは心配の声が寄せられている。

21歳のアリアナが明かしていた「世間の過酷さ」

筆者が2014年に当時21歳だったアリアナにインタビューした際、彼女はすでに世間からの批判に心を痛め、「胸が張り裂けそう」と語っていた。

ロンドンのウェンブリー・アリーナの楽屋で出会った彼女は、トレードマークのネコ耳をつけ、出会う人全員と友達になろうとするような愛らしい少女だった。凍えそうなほど冷房が効いた部屋で、私をソファに引き寄せて一枚の毛布を分け合ってくれた優しさを今でも覚えている。しかし、当時からすでにスターとしての「過剰な光と影」に直面し、親友であるマイリー・サイラスに涙ながらに相談していたのだ。

Universal

「ディーバ」のレッテルと性差別への強い違和感

当時、振付師との不仲説から「高飛車なディーバ(わがままな歌姫)」というレッテルを貼られたアリアナは、深く傷ついていた。「マイリーに『事実じゃないのにどうしたらいいの?』と泣きついたの」と瞳を潤ませて明かした彼女。そして同時に、社会が働く女性に対して抱く偏見についても語っていた。「目標に向かって突き進む強い女性は『ディーバ』と呼ばれるのに、男性なら『素晴らしい実業家』と称賛されるのっておかしいでしょ?」。悔しさを滲ませながらも、自分自身のメンタルスペースを世間の雑音から守ろうと必死に戦っていたのだ。

悲劇とトラウマを乗り越えようと走り続けた年月

その後も彼女の試練は続いた。2017年のマンチェスター・アリーナでの自爆テロ事件では、深い傷を負いながらも支援コンサートを開催し強さを示した。しかし、2018年には元恋人マック・ミラーの急死、その後の婚約解消など、耐え難い悲劇が次々と重なった。当時の彼女は「1日だけでいいから穏やかな日を過ごしたい」とSNSで切実な願いを吐露していた。一時は休養を発表したものの、わずか半年後には新アルバム『Thank U, Next』をリリース。心の傷が癒えないまま働き続け、Instagramのフォロワー数が3億人を超える世界的スターとして常に世界中から監視され続けることとなった。

Getty Images

外見への干渉に対する反論と真のヘルスケア

離婚や映画『ウィキッド』の撮影を経て体型変化が再び取り沙汰された際、アリアナは自身のTikTokやSNSで直接言及した。

Kevin Mazur / Getty Images

「みんなが昔の私の体と比較するけれど、あの頃の私は大量の抗うつ薬を服薬し、お酒と一緒に摂取するような、人生で最も不健康な状態だったの」。現在の姿こそが彼女にとって回復のプロセスであり、他人の体型や健康状態に対して無遠慮にコメントする現代社会の風潮へ警鐘を鳴らしたのだ。外見でその人の幸せや健康を決めつけることは、個人のメンタルヘルスに甚大な悪影響を及ぼす可能性がある。

他人の体に干渉しない社会へ:私たちが学ぶべきこと

新曲や映画の宣伝活動を通じ、体型に関する議論がヒートアップする中、過度なダイエット文化に反対する海外のアクティビストからも「若者に影響を与える」と批判が飛んだ。しかし、私生活や外見を常に評価・分析され続けるストレスは、当事者にとって想像を絶するものだ。他人の見た目や裏側の事情について自由にコメントすることが当たり前になってしまった現代社会。アリアナが表舞台から一歩引き、静かな時間を過ごす選択をしたのは、自らの心と体を守るための当然の権利であり、私達にとっても他者との境界線を再確認する大切な機会と言えるだろう。

Chelsea Guglielmino / Getty Images

※この記事はDigital Spyの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ