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ロシア人ライダーとツーリング|ユーラシア大陸横断 ロシア編⑦

  • 2026.9.1

1,800ccゴールドウイングとアフリカツインで挑む1日800kmの強行軍。雨のチタ市街地で焦りと車間不足が招いた「この旅初転倒」のリアルと学びを徹底レポート

7月1日~3日。長いものには巻かれよ

「西に行くなら途中まで一緒に行こう」。ブラゴヴェシチェンスクでのバイク祭りで、ロシア人ライダー誘いの言葉をかけてもらった。
彼はモスクワ在住のホンダ・ゴールドウイング乗りのアレクセイ。自分と同学年となる31歳だ。

モスクワからサハリンまでツーリングに行った帰りだという。一つの国なのに往復2万km以上。国内旅行といってもとてつもない距離を旅している。
旅は道連れ。というより長いものには巻かれよという感覚で、彼について行くことにした。自分が向かう予定のモンゴルと、彼の目的地のモスクワとの分岐点である、約2100km先のウランウデまで一緒に走ることに。
彼は英語を全く喋ることができず、自分もロシア語を全く喋れない。言葉でコミュニケーションを取ることは難しかったが、本来バイクに乗っている間は会話ができないものだし、いざとなればスマートフォンの翻訳アプリもあるので言葉の壁はあまり感じなかった。

それよりも大変だったのは排気量の壁だ。前に一緒に走った50ccもきつかったけれど、今度の相方はアフリカツイン750の倍以上の排気量の1800cc。彼は1日千km以上走るというが、自分は多く走るときでも500km。案の定、一緒に走るのも厳しいものがあった。

アレクセイは時速120km以上で走り、自分は時速100以下で走る。ついて行けないので、彼が先に行ってはどこかで休憩し、その間自分が抜かして、またどこかで彼に追い抜かれることを繰り返した。結果的に自分はほとんど休憩することなく、1日800kmのペースで走ってしまった。ウラジオストクからこれまで、あまりにもゆっくりのペースで進んでいたので、たまには距離を稼ぐのも良いと思って割り切ることにした。
当たり前だが彼はロシア語が話せて、スマートフォンを使ってロシア語で現地の情報も調べることができる。ツアーガイドのように人気の食堂や、泊まる安宿を探してくれて、とても心強かった。

この旅初転倒

彼と走って3日目となる7月3日の早朝、チタの街中を走っていると、交差点で前の車の急ブレーキをかけた時に停まりきれず転倒してしまった。アレクセイは街中でも追い越しをするので、彼を見失わないように、自分も前の車を追い越そうとしていたときのことだった。そしてこの日は雨が降っていて路面は濡れていた。

どうやら前の車は路面電車を譲るため、青信号だったけれど急ブレーキをかけたようだ。もう少し車間距離を空けていたら、もう少しこの地域の交通ルールを理解していたら転倒は防げたかもしれなかった。

幸いバイクに大きな損傷はなく、ウインカーの電球が切れたのと、ミラーにヒビが入っただけで済んだ。自分はというと左の足首と膝と肩が痛み、ジャケットとズボンとレインコートに穴が空いてしまった。それでもバイクに乗れないこともなかったので先に進むことにした。
不幸中の幸いといったところだろう。

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