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「先輩ならどうしていましたか」退職後も続いた、後輩からの仕事の相談。だが、私が答えるのをやめた理由

  • 2026.8.31

辞めたあとも、毎日のように届いた確認

事情があって、勤めていた会社を辞めることになりました。

担当していた仕事は後輩に引き継ぎ、手順をまとめた資料も作りました。実際の作業を一緒にしながら、分からないところがないか何度も確認しました。

後輩はまだ仕事に慣れておらず、引き継ぎ中から何かあるたびに「これで大丈夫ですか」と私に確認していました。

かわいがっていた後輩だったので、退職の日には私のほうも後ろ髪を引かれる思いでした。

新しい職場へ移ってしばらくしたころです。後輩から、毎日のように連絡が届くようになりました。

「このやり方で合っていますか、先輩に確認したくて」

以前担当していた取引先への対応や、入力するときの手順など、内容はどれも私がやっていた仕事についてでした。

覚えている範囲なら答えられます。最初のうちは、「そこはこの手順だったよ」「その場合は上司にも確認してみて」と返信していました。

ところが、一つ答えるとまた次の質問が届きます。

ある日は朝、別の日は昼休み。気づけば、私は退職した会社の仕事について、毎日のように考えていました。

「もう今の状況は私には分からないから、職場の人に確認してね」

そう伝えたこともあります。

それでも数日すると、また「先輩ならどうしていましたか」と連絡が来ました。

さらに、こんなことまで書かれていました。

「先輩がいる会社に、自分も転職したいです」

そのとき初めて、少し心配になりました。

私が答え続けていることで、後輩が今の職場で周囲に相談する機会を減らしているのかもしれない。そう思ったのです。

答えを渡すのを、やめることにした

それから届いた質問に、私はいつものようには答えませんでした。

代わりに、こう返しました。

「もう今の担当はあなたなんだから、まず自分で考えて、分からないところは今の上司に確認してみたらどうかな」

冷たく聞こえないか、送ったあと少し気になりました。

けれど、その日は返事がありませんでした。

数日後、後輩から短い連絡が届きました。

「今日は自分で考えてから、上司に確認しました」

続けて、

「ちゃんと進められました」

と書かれていました。

私は「よかったね」とだけ返しました。

それから、仕事についての連絡は少しずつ減っていきました。

今でも、ときどき近況を知らせてくれます。ただ、以前のように仕事の答えを求める内容ではありません。

振り返ると、困っている後輩を助けたい気持ちで、私は何でも答えすぎていたのかもしれません。

聞かれたことに答えるだけが、相手を支える方法ではない。あのとき初めて、そんなことを考えました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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