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「なんでこんなに高いの、安くならないの」新人の私が対応出来ない問い合わせ。だが、値上げを疑った女性に男性が返した一言とは

  • 2026.8.31

売り場に立っていた私は、昔の値段を知らなかった

写真の現像を扱う店で、アルバイトをしていたころの話です。フィルムを預かり、仕上がった写真を渡し、手が空けばカメラなどが並ぶ売り場にも立っていました。

ある日、二人連れのお客さんがカメラの棚の前で足を止めました。女性が値札を見ながら、「前はもっと安くなかった?」と隣の男性に話しかけています。

男性は「そうだったかな」と曖昧に答えていましたが、しばらくすると女性が私を呼びました。

「このカメラ、なんでこんなに高いの、安くならないの」

私は返事に困りました。

まだ働き始めてそれほど経っておらず、その商品が以前いくらだったのか知りません。

値引きについても、私の判断で答えられることではありませんでした。

分からないまま適当なことを言うわけにもいかず、私は「確認してまいります。少々お待ちください」と伝えて、奥にいた先輩のところへ向かいました。

先輩に確認して戻ると、隣の男性が口を開いた

事情を話すと、先輩は商品の価格を確認してくれました。

「少なくとも、この商品は入荷したときからこの値段だよ」

私は売り場へ戻り、そのままお客さんに伝えました。

「確認しましたが、こちらの商品は入荷時からこの価格で販売しております」

すると女性は少し不思議そうな顔で値札を見ました。

そのとき、隣にいた男性が笑いながら言いました。

「前にカメラを買ったときも、同じようなこと言ってただろう」

女性は男性の顔を見て、少し考え込んでいました。

「そうだったかしら」

「そうだよ」

二人の間に険悪な空気はなく、男性も女性も最後には笑っていました。その日はしばらく商品を見たあと、二人で店を出ていきました。

私はそれまで、お客さんから値段について聞かれると、自分がすぐ答えなければいけないような気持ちになっていました。

けれど、知らないことは確認すればいい。それからは、価格や以前の状況について聞かれたときも、曖昧に答えず「確認します」と言えるようになりました。

今でもカメラ売り場を見ると、あの日、首をかしげながら笑っていた二人のことを思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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