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「機材に不具合があり、30分遅れて出発します」家族旅行初日のトラブル。だが、予定していた場所に行けなかった家族が笑えた理由とは

  • 2026.8.30
「機材に不具合があり、30分遅れて出発します」家族旅行初日のトラブル。だが、予定していた場所に行けなかった家族が笑えた理由とは

早朝の便は、なかなか動かなかった

家族で旅行に出かけた日のことです。地方の空港から早朝の便に乗る予定だったため、前の晩に荷物をまとめ、まだ外が暗いうちに子どもたちを起こして家を出ました。

空港に着くころには少しずつ空が明るくなり、眠そうだった子どもたちも、飛行機に乗ると元気になりました。窓の外を走る作業車を眺めながら、出発を待っていました。

ところが、しばらくしても飛行機は動きません。やがて機内にアナウンスが流れました。

「機材に不具合があり、30分遅れて出発します」

それくらいなら仕方がないと思っていましたが、30分を過ぎても出発する気配はありません。

しばらくして、再び案内がありました。

「点検に時間がかかるため、一度搭乗口へお戻りください」

私たちは荷物を持って飛行機を降り、待合スペースへ戻りました。

「いつ飛ぶの?」

子どもに聞かれても、私にも分かりません。

「もう少し待ってみようか」

そう答えながら時計を見る回数が増えていきました。出発時刻が決まらないまま二時間ほどが過ぎ、予定していた場所へその日のうちに行けるのかも怪しくなってきました。

待ち始めて三時間ほど経ったころ

ようやく係員から、この機体での運航は難しいという説明がありました。

代わりに、別の空港から出る便への振り替えが案内され、私たちもほかの乗客と一緒にバスで移動することになりました。

周囲の人たちが荷物を持って動き始めたとき、近くの長椅子に座っていた男性が声をかけてきました。その人も家族連れでした。

「同じバスみたいですね。乗り場まで一緒に行きましょうか」

私が子どもたちの荷物をまとめているのを見ていたようです。

「お子さんもいるし、移動は大変でしょう」

男性は係員が示した方向を確認しながら、私たちと一緒に乗り場へ向かってくれました。

バスに乗ると、その家族にも同じくらいの年頃の子どもがいて、自然に話し始めました。窓の外を眺めたり、持っていた折り紙で遊んだりしているうちに、朝から待ち続けていたことなど忘れたように笑っています。

大人同士も「朝から大変でしたね」と言葉を交わしました。

「子どもたちは元気ですね」

そう言って笑うと、張りつめていた気持ちが少し軽くなりました。

別の空港から飛行機に乗り直し、目的地に着いたのは午後もだいぶ回ってからでした。予定していた場所には、その日は行けませんでした。

それでも今、ときどき子どもたちが話すのは、飛行機が遅れたことより、あの日のバスで一緒に遊んだ子どもたちのことです。

予定は大きく変わりましたが、思いがけない出会いまで含めて、家族の記憶に残る一日になりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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