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終戦の日、裏山へ向かった孫に「絶対に振り向くな!」響く謎の足音。92歳の祖父が必死で叫んだ理由にゾッ

  • 2026.8.28

これは、従妹の美奈代さん(仮名)から聞いた話です。終戦の日になると、祖父が決して近づかなかった裏山。美奈代さんが32歳になった夏、そこで今も忘れられない出来事が起こりました。

祖父が毎年繰り返した言葉

子どもの頃、夏休みは祖父母の家で過ごしていました。裏山は虫取りや探検にぴったりの遊び場でしたが、8月15日だけは違います。「今日は裏山へ行くな。絶対だ」普段は穏やかな祖父が、その日だけは厳しい顔で言うのです。

理由を聞いても「その日だけは近づくものじゃない」と答えるだけ。母も詳しい事情は知らないようでしたが、家族は祖父との約束を守っていました。

誰もいない山道から聞こえた足音

私が32歳になった夏、久しぶりに8月15日を祖父母の家で過ごしました。92歳になった祖父は朝から落ち着かない様子で、仏壇の前に長く座っていました。

夕方、車に置き忘れた荷物を取りに外へ出た私は、裏山へ続く道の近くまで歩きました。そのときです。ザッ、ザッ、ザッ……山道の奥から、大勢の人が同じ歩調で進んでくるような音が聞こえました。しかし、目を凝らしても人影はありません。

振り向くな、返事をするな

立ち尽くしていると、背後から祖父の叫び声がしました。「行くな!! 振り向くな!! 返事をするな!!」祖父は年齢を感じさせない勢いで駆け寄り、私の腕を強くつかみました。

そのまま家へ引き戻される間も、規則正しい足音は近づいてきます。ところが、玄関へたどり着く直前、音はぴたりと消えました。風の音さえ聞こえない静けさが、かえって不気味でした。

祖父が守り続けた約束

祖父はその夜、初めて理由を話してくれました。「あの山道には、戦争から帰れなかった若い兵隊たちの話が残っている。だから終戦の日だけは近づかなかった」祖父自身も若い頃に足音を聞き、家族から同じ注意を受けたそうです。

翌年、祖父は亡くなりました。今でも8月15日になると、私はあの日の足音と祖父の必死な顔を思い出し、静かに手を合わせています。終戦の日に語り継がれる不思議な話は、全国に残っています。真実は分かりません。それでもこの日は、大切な人たちの記憶を受け継ぐ日でもあるのだと感じています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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