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13年ぶりの新作でまどかを演じる意識の変化とは?『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』悠木碧インタビュー

  • 2026.8.27
【写真・画像】13年ぶりの新作でまどかを演じる意識の変化とは?『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』悠木碧インタビュー 1枚目
ABEMA TIMES

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』が、2026年8月28日(金)に公開される。本作は2011年に放送され社会現象を巻き起こした話題作『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの最新作となり、2013年公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』から続く物語が描かれる。

【映像】魔法少女まどか☆マギカ

『ワルプルギスの廻天』で再び主人公・鹿目まどかを演じることになった声優の悠木碧。「円環の理」と呼ばれる神に等しい存在となったものの、暁美ほむらが悪魔と化して世界を改変したことによって、普通の少女として暮らすまどかを演じる上で、月日の経過でどのように意識やアプローチが変わっていたのか、インタビューで話を伺った。

——『[新編]叛逆の物語』から13年、TVシリーズから数えると15年の月日を経て新作が公開されます。

悠木:TVシリーズの収録をしていたときにうまく言葉にできなくて、自分が大人になってから言葉にできるようになったことがあるのですが……『まどか☆マギカ』という作品は、まどかとタイトルに付いているのですが、話者はほむらちゃんで、彼女は自分を主人公にすることができなかった少女なのだ……と。

自身の主導権をまどかという他者に与えてしまったと言いますか、自分の人生の主人公にまどかを置いてしまったから、こんなことになっていて。

まどかは「あなたの物語はあなたのためにあるんだよ」と多分(主導権を)返したい。そういうことをずっとやっているのだと思っています。

実は徹底してまどかは自分の物語の主導権を自分で握り続けているから、彼女もまた主人公ではあるのですが、そういう構造なのだと考えたときに、『ワルプルギスの廻天』もその芯が見えるお話だったなと感じて、自分自身も考えさせられるなと思いました。

——スケールはとても大きいお話になっていますが、まどかとほむらの2人の少女が主軸であることは間違いないですよね。

悠木:まどかの、思っていることは絶対に譲らないところもちゃんと見えるお話だったと感じつつ、『[新編]叛逆の物語』までのまどかって悲劇のヒロインのように見えていたと思うのですが、「とんでもない! まあまあな化け物ですよ」っていうこともしっかりと描かれていて(笑)。

悪魔すらも魅了する神性みたいなものが詰まったお話になっているのだなと思ったからこそ、普通の少女として演じようと思いました。

——TVシリーズや『[新編]叛逆の物語』とも違うアプローチになったのでしょうか?

悠木:まどか自身が変わることはないと思っているんです。なぜなら、ほむらちゃんが「変わってほしくない」と思っている世界だから。なんとかまどかをこのままでいさせるためにどうにかこうにかしているので、逆に変わらないことが怖いとも思うんです。

まどかは優しいので、新しい出会いがあるとその子に合わせて少しずつ進化してしまう部分がどうしても出てくる。その不安定さは芝居じゃない部分から表現してもらえているので、私がやりすぎちゃいけないと思いつつ。

彼女の持っている成長し切る前の不安定な感じというものは、(収録当時10代だった)私自身がその不安定さを持っていたので、意識しないで出せていたけれど、今回は意識しないとそれは出ないですよね。今はまどかと20歳くらい差があるので(笑)。

——悠木さんのキャリアのなかでも初期の代表作となっているわけですが、当時のお芝居をベースにして挑むというのも難しいですよね。

悠木:当時は本当にまどかと同じように悩み苦しみ、なんなら優しすぎるところに苛立ちまで感じていました。NGが出たらOKが出るまで投げ続けるというスポ根精神でやっていたのですが、それをあとから演じるときに再現しなくちゃいけなくなってくるんですよね。

その必死さをまた自分で再現しようと思うと、本当に当時だからこそ出ていた部分もあるなと思いながら、でもプロだから、どこまでこれを再現できるかはこの腕にかかっているぞという気持ちも持ちながら取り組んでいました。

——近年の悠木さんの演じられているキャラはクセが強いキャラも多いので、過去作を見返してみると、まどかのピュアさにビックリしました。

悠木:クセの強いキャラクターはスイッチでパン! ってなれるのですが、まどかみたいなニュートラルなキャラクターって、ずーっとつまみを調整しながらお芝居をしなくちゃいけないから、めちゃくちゃ難しいんです。

自分自身にも色がつき始めちゃっているし、見ている方々も私の色というものを意識しちゃうと思うので、それをいかに忘れてもらって、まどかとして感じてもらうのかということも難しい。

あと、普通の女の子(を演じること)がいちばん難しくて……個性が他人から与えられるから、周り次第なんですよね。この子を単品として仕上げるのは相当難しいぞと思ったけれど、それがまどかの良さで可愛いところでもあって。だから当時よりいまのほうがまどかのこと、めっちゃ好きですね。幸せになってほしいというほむらちゃん側の気持ちになりはじめています(笑)。

——周りのキャラ次第というお話がありましたが、アフレコはほかのキャストさんと一緒に収録されたのでしょうか?

悠木:メインキャストは一緒に収録できました。基本的にまどかは誰かの投げかけに対して打ち返すキャラクターなので、いつものみんながいてくれることで、私も当時のまどかに戻しやすかったなと思いました。

あと、みんなの名前を呼ぶことでまどかに戻りやすいところがありまして、『ワルプルギスの廻天』以外のゲームや遊技機の収録でも、「(実際にまどかの口調で)ほむらちゃん! さやかちゃん! 杏子ちゃん!」って名前を呼ぶと、不思議と当時の景色を思い出せるんです(笑)。

一同:(笑)

——たしかに、まどかは誰かの名前を呼んでいるイメージがありますね。

悠木:本当にそうなんですよね。本人の名言よりも、誰かの名前を呼ぶ回数のほうが圧倒的に多いので。それだけ名前を呼んでくれる子でもあるんですよね。みんなを呼び戻す子でもあって。

——最後に定番の質問ではありますが、公開を楽しみにしているファンの方に向けてメッセージを頂戴したいのですが……『ワルプルギスの廻天』はネタバレなしでまとめるのが難しい作品なので、大変かなとも思いつつ……。

悠木:そうですね(笑)。ではちょっと大きく出ましょう! これまでで『まどか☆マギカ』という作品は神話になったと思っているのですが、その神話がついにリアルタイムでまた動き出す瞬間を、ぜひ劇場でご覧いただければと思います。

——素晴らしい総括ですね!

悠木:マジで神話なので! 本当に圧倒的な現代の技術で描く『まどか☆マギカ』ワールドというものを、全身で浴びていただくことができるんじゃないかなと思います。

【写真・画像】13年ぶりの新作でまどかを演じる意識の変化とは?『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』悠木碧インタビュー 2枚目
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悠木が再び演じるまどかが、『ワルプルギスの廻天』でどのような結末を迎えるのか。ぜひ劇場で映像体験として、体感してほしい。

取材・撮影・テキスト/kato
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Project

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