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【終活の前に老活!】60を過ぎたら無理やがまんは禁物!人生を「楽しむ」ための3つの心得

  • 2026.8.27

老活においてのキーワード一つ目は、楽しむこと。無理なガマンや制限は、意欲や感情、行動を司る前頭葉の働きを低下させてしまいます。がんばることより楽しむことを優先して。

好きなことは“年齢を理由”にやめない

意欲を司る前頭葉を楽しむことで刺激 脳を若々しく保つ一番の方法は、「好きなことを続ける」ことです。楽しい、できる、おもしろい―そう感じる瞬間、脳の前頭葉は活発に働きます。前頭葉は意欲や判断力を司る「司令塔」。ここが元気であるかどうかが、人生後半の充実度を大きく左右します。脳は年齢で衰えるのではありません。使わないから衰えるのです。 ところが多くの人が、「もう年だから」「今さら始めても」と、自分にブレーキをかけてしまいます。しかし、やってみたいことに挑戦する気持ちそのものが、前頭葉への刺激になるのです。大きな目標でなくて構いません。小さな一歩でも、脳は確実に反応します。 反対に、ガマンや無理は心身に強い負担をかけます。健康のためだと思って食べたいものを控え、つらいことを続け、好きな趣味を後回しにしていないでしょうか。真面目な人ほど「決めたことは守らなければ」と考えがちですが、過度なガマンはストレスを生み、不眠や意欲低下を招きます。ストレスが増してくると、心の不調や認知機能の低下にもつながりかねません。 大切なのは、やりたくないことを無理に続けるより、好きなことを大事にすることです。楽しみは前頭葉を動かし、感情の老化を防ぎます。年齢を理由にあきらめない。その姿勢こそが、老活の第一歩なのです。

毎日、声を出して“笑う”

笑うだけで、脳の血流がアップする 強いストレスが続くと、脳は少しずつダメージを受けます。慢性的なストレスは記憶力の低下や脳の萎縮を早める可能性があることも報告されています。ストレス状態では血流が乱れ、脳に届く栄養や酸素が減ってしまうからです。 その反対に、笑顔は脳を守る力になります。口角を上げると、脳は「楽しい」「うれしい」といった前向きな感情を感じとります。すると感情を司る扁桃体が活発に働きます。扁桃体は記憶を司る海馬と密接につながっており、扁桃体が活性化すると海馬も刺激を受けます。海馬は記憶の中枢です。ここがよく働くことで、新しいことを覚えたり、体験を整理したりする力が保たれます。つまり、笑顔になる→感情が動く→脳をしっかり使う、という流れが生まれるのです。 脳は使うほど機能が維持されます。反対に、感情が動かず刺激が少ない生活は、脳の働きを鈍らせてしまいます。 つくり笑いでも構いません。声を出して笑えば、前頭葉の血流も高まり、ストレスホルモンは下がります。免疫機能が高まることも知られています。 毎日少しでも笑う習慣を持つこと。それは心を軽くするだけでなく、扁桃体と海馬を通して脳全体を守る科学的にも理にかなった老活なのです。

目標・理想を持ち続け、“人生のピーク”をうしろへ

達成までの日々が人生の醍醐味 「自分のピークはもう過ぎた」と思っていませんか。けれど本来、人生のピークは年齢で決まるものではありません。年齢は限界を示す数字ではなく、経験を重ねた証しです。 ピークとは、他人と比べて優れている状態ではなく、「こうありたい自分」という目標を掲げ、それに近づいたときに感じる充実の瞬間です。つまり目標が更新される限り、ピークはこれから先にも何度でも訪れます。 人生の後半こそ、優先順位を組み替える好機です。これまで仕事や家庭を優先してきたなら、これからは「自分はどう生きたいか」を軸に考えていい。小説を書く、資格に挑戦する、旅を極める、長く働き続ける―内容は何でも構いません。大切なのは、いまの自分が心からおもしろいと思える目標を持つことです。 目標には、少しの努力や準備が伴います。学ぶ、体を整える、資金計画を立てる。けれどその過程こそが、脳を刺激し、生活に張りを与えます。漠然と日々を送るより、「次はここを目指そう」と考える時間のほうが、はるかに前向きなエネルギーを生み出します。 目標を掲げ続ける人の人生には、常に「これから」があります。理想像を更新するたびに、ピークは自然とうしろへずれていく。人生の山は、いくつあってもいいのです。

もっと詳しく知りたい人は……

「終活」の前に知っておきたい! 100歳まで元気に暮らす「老活」50のコツ

監修:和田秀樹 ¥1,089/宝島社

これまでの健康常識を手放し、「好きなことを続ける」「できることを増やす」だけで脳・心・体を整える50のコツを厳選して解説。生活の中で実践できる習慣、気分が上がる過ごし方、人とのつながり方、効果的な食事・睡眠・ゆるい運動、医療との賢い付き合い方などを具体的に紹介。

イラスト:二階堂ちはる ※この特集は、『「終活」の前に知っておきたい! 100歳まで元気に暮らす「老活」50のコツ』に掲載されたものに加筆、再構成しています。 ※素敵なあの人2026年9月号「いますぐはじめたい 脳を若々しく保つ「老活」習慣」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

教えてくれたのは 和田秀樹先生

1960年生まれ。東京大学医学部卒。高齢者医療や受験指導で知られ、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長、幸齢党党 首を務める。『60歳からはわたしらしく若返る』『60歳から女性はもっとやりたい放題』ほか著書多数。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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