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「昨日は100円安かっただろ」会計後に値段の違いを訴えた客。だが、チラシの日付を見て引き下がったワケ

  • 2026.8.12

会計を終えた男性が、レジへ戻ってきた

その日は、朝いちばんに近所のスーパーへ買い物に行きました。

夕方は混むので、開店して間もない時間に済ませることが多かったのです。

まだ店内は空いていて、開いているレジも一台だけ。私の前には二人ほど並んでいました。

すると、少し離れた袋詰め台にいた年配の男性が、レシートを手にしたままレジへ戻ってきました。

「ちょっと、これ値段が違うだろ」

男性が指したのは、購入したばかりの惣菜でした。

若い女性店員がレシートと商品を確認します。

「こちらは本日、298円で販売しております」

「昨日は198円だったぞ。同じ商品なのに、なんで100円も高いんだ」

男性の声が少しずつ大きくなっていきます。

店員は戸惑いながらも、「昨日まで特売だった可能性がありますので、確認いたします」と答えました。

しかし男性は納得しません。

「可能性じゃなくて、ちゃんと説明してくれよ。店長を呼んで」

後ろに並んでいた私たちも、自然とやり取りへ目を向けました。

店員は応援を呼び、別のスタッフがレジを引き継ぎました。男性には少し横へ移動してもらい、そこで責任者を待つことになりました。

昨日のチラシに書かれていた日付

ほどなくして、店長らしき男性がやってきました。

事情を聞いたあと、店長は男性に尋ねました。

「昨日の価格をご覧になったのは、売り場でしょうか。それともチラシでしょうか」

「チラシだよ。昨日買ったときも198円だった」

「確認してまいります」

店長はサービスカウンターへ向かい、前日のチラシを持って戻ってきました。

惣菜の写真の横には、大きく「198円」と書かれています。

男性はすぐにそこを指しました。

「ほら、やっぱり198円じゃないか」

すると店長は、その近くに印刷されている日付を示しました。

「こちらをご覧ください」

そこには、特売期間が昨日までであることが記載されていました。

店長は続けます。

「こちらの価格は昨日までの特売価格でして、本日から通常価格に戻っております。売り場の表示も現在は298円です」

男性はチラシの日付を見たまま、しばらく黙っていました。

「……昨日までか」

「はい。分かりにくかったようでしたら申し訳ございません」

店長がそう答えると、男性はもう一度チラシを見てから、小さくうなずきました。

「分かった」

それだけ言うと、レシートを財布へ戻し、買い物袋を持って出口へ向かいました。

さっきまで響いていた大きな声は、もうありませんでした。

店長は男性を見送ったあと、最初に対応していた店員へ「確認ありがとう」と短く声をかけていました。

私の会計の番になるころには、店内はいつもの静かな朝に戻っていました。

特売の大きな数字だけでなく、その横にある期間まで確認しないといけないのだと、私自身も少し気をつけようと思った出来事です。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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