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Moto2が2027年に大きく変わる! トライアンフ新型エンジンは出力6%向上&2kg軽量化

  • 2026.8.12

2019年からMoto2の独占エンジンサプライヤーを務めるトライアンフが、2027年シーズンに投入する新型レーシングエンジンを発表した。8年間で最大規模となる刷新で、最高出力は約6%向上し、さらに2kgの軽量化を実現。エンジンマウント位置なども変更され、Moto2マシンそのものを大きく進化させるアップデートとなりそうだ。

8年で最大のアップデート! Moto2マシンのシャシーも新設計へ

トライアンフ・モーターサイクルズとMotoGPは、英国シルバーストンで開催されたイギリスGPを前に、2027年シーズンからFIM Moto2世界選手権へ投入する新型レーシングエンジンを発表した。

トライアンフは2019年からMoto2の独占エンジンサプライヤーを務めており、今回の新型エンジンはその8年間で最大規模となる性能刷新だ。最高出力を約6%向上させながら、従来比で2kgの軽量化も実現している。

大きく手が入ったのが吸気系だ。新設計のシリンダーヘッドをはじめ、全面的に見直した低慣性バルブトレイン、高流量ポート、圧縮比を高めた新燃焼室を採用。シリンダーへ取り込む空気流量を増やすことで、回転域全体でより豊かなトルクを発揮する設計とした。

出力向上に対応するため、クランクケースや内部構成部品も再設計されている。サーキットで求められる信頼性を確保するために主要部品を総合的に見直し、その過程でエンジン全体の2kg軽量化も達成した。

ベースとなっているのは、市販モデルのStreet Triple 765 RSにも通じる765cc直列3気筒エンジンだ。トライアンフとMotoGPは2019年の導入以来、総走行距離192万kmに及ぶデータとライダーからのフィードバックを蓄積。8シーズンで歴代最速ラップと決勝最速ラップを合わせて100件近く更新してきたという。

そして今回のアップデートで注目したいのは、エンジン性能だけではない。

新型ではエアインテークの配置やエンジンマウント位置も変更されるため、各シャシーメーカーは2027年シーズンに向け、新たなシャシーを開発する必要がある。トライアンフはこの1年間、シャシーメーカー各社と連携しながら、開発に必要な情報を提供してきたという。

つまり2027年のMoto2は、単純に「エンジンのパワーが上がる」だけではない。エンジンの変更を起点としてシャシー側にも新設計が求められることで、マシン全体のパッケージが大きく変化する可能性がある。

新型エンジンのサーキットテストは数か月以内に開始される予定で、年内のサーキットデビューを目指して非公開テストを継続する。さらに排気量についても変更が予定されているが、詳細は後日発表されるという。

トライアンフ・モーターサイクルズでチーフ・プロダクト・オフィサーを務めるスティーブ・サージェント氏によれば、新型エンジンには厳格なテストプログラムを実施し、性能だけでなく耐久性や信頼性についても徹底的な検証を行っているという。

MotoGPを目指す若手ライダーがしのぎを削るMoto2。その全車が使用するエンジンが約6%の出力向上と2kgの軽量化を果たし、さらにシャシーまで新設計となれば、2027年の勢力図やラップタイムにも大きな変化が起こりそうだ。

8年で最大となるトライアンフのアップデートが、Moto2をどこまで速く、そして刺激的なカテゴリーへ進化させるのか。2027年シーズンの新世代Moto2マシンに注目したい。

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