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〈銀シャリ〉の橋本直がエッセイ集を発表。読むラジオ的、痛快あるある観察録

  • 2026.8.14

〈銀シャリ〉の橋本直が、自身にとって2作目のエッセイ集を2026年6月23日に発表。約6年間の新聞連載をまとめた本書は、日常生活のあれこれに、常に小気味よくツッコむ橋本の内なる声を堪能できる一冊だ。

text: BRUTUS

『しゃシャリでてすみません』
BRUTUS

軽快なツッコミで日常のモヤモヤが晴れていく

「約9年前に始まった連載ですが、自分にとってはほぼ初の原稿仕事。エッセイやコラムを読むのは好きやったけど、漫才のネタ作りともmixiの日記とも違う、人に楽しんでもらう文章ってどうしたらいいんやろうと最初は悩みました。けどやっぱり、芸人としての自分を知らない人にも楽しんでほしいから、固有名詞や専門知識はなるべく使わず、日常生活に茶々を入れてみようと。そのうえで、入口でみんなが共感できるあるあるを、出口は必ず“フフッ”と笑ってもらえるものをと意識しましたね」

鰻が橋本のエッセイを読み、描き下ろした挿絵の一部。「毎回自分の想像を超えた表現に驚きます」(橋本)

街や店の風景、人の感情や振る舞い……ありふれた日常の中にある、どうにも気になる事象や出来事。それらに向けられる橋本のツッコミは、まるで本人の声色でそのまま再生されるかのようだ。

「初期の頃から普段のしゃべり言葉で書いてるんですが、それが合っていたというか。普段話したり考えたりするのと同じようにしてみたら、感覚を純度高く表現できたんですよね。文法的には間違っていても、響きも良いしこのまま書いちゃえ、と。自分なりの語感やリズムを優先したところも大きいから、本というより“読むラジオ”的感覚が強いかもしれないです。この間読み返したら、“こいつの言うことわかるわ!”と自分で自分に共感して(笑)。皆さんにもそうやって、途中で自分に置き換えて考えたり笑ってもらえたら、一番嬉しいですね」

『しゃシャリでてすみません』  毎日新聞の大阪版夕刊での連載原稿60本に加え、新たな書き下ろしエッセイ8本を収録。表紙イラストは相方の鰻和弘、装丁は川名潤が手がけた。毎日新聞出版/1,760円。

profile

橋本 直
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橋本 直

はしもと・なお/1980年兵庫県生まれ。2005年に鰻と〈銀シャリ〉を結成。16年に『M−1グランプリ』優勝。24年に初のエッセイ『細かいところが気になりすぎて』(新潮社)を出版。

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