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「夕飯の支度は女性の仕事よ」台所に入ろうとする夫を止める義母。だが、義姉の様子を見て感じた本音

  • 2026.8.9

台所に立たされ続ける妻

盆と正月になると、僕は妻を連れて、田舎の義実家へ帰省するのが恒例でした。

親戚が一堂に会するにぎやかな席は、いつも義母が中心になって仕切っています。

けれど、その裏で夕飯の支度や後片付けを担うのは、決まって僕の妻ひとりでした。

「夕飯の支度は女性の仕事よ」

台所へ向かおうとする僕を、義母はいつもそう言って押し留めます。

その一方で、義兄の妻には、まるで違う言葉をかけるのです。

「お義姉さんは遠くから来て疲れてるから、ゆっくり休んでてね」

そうして義兄の妻を座敷に座らせ、僕の妻だけを台所へ呼ぶのでした。

「若いんだから、台所の手伝いよろしくね」

大皿を運び、鍋を洗い、妻は腰を下ろす間もなく働き続けます。

「いつも息子を支えてくれて、ありがとうね」

感謝の言葉とは裏腹に、その負担はすべて妻ひとりに偏っていました。

見かねて僕が席を立とうとすると、すぐに義母の声が飛んできます。

「あなたは座っていなさい」

手伝うことすら許されず、僕はただ妻の背中を見ているしかありませんでした。

正月にはっきり口を出した日

そんな帰省が何年も続いた、ある年の正月のことでした。

その日も妻は、朝から一人で台所に立ちっぱなしのままです。

大勢分の食事を整え、山のような洗い物を、黙々と片付けていました。

疲れきったその横顔を見た瞬間、僕はもう黙っていられませんでした。

「いつも妻にばかり、片付けさせ過ぎだよ」

意を決して、僕は親戚の集まる座敷で、はっきりと口を出しました。

「僕たちも一緒にやるし、義兄さんたちも手伝ってよ」

その一言に、和やかだった場の空気が、ぴたりと止まりました。

「……そんなつもりじゃ、なかったんだけど」

義母は一瞬固まり、決まり悪そうに目を伏せます。

短い沈黙のあと、義母はゆっくりと口を開きました。

「そうね。じゃあ、みんなで少しずつやりましょうか」

その日を境に、義母は全員へ均等に声をかけるようになりました。

妻だけが台所に縛りつけられることは、もうなくなったのです。

帰りの車で、妻が「言ってくれて嬉しかった」と、そっと笑ってくれました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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