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「早くしろよ、親が心配するぞ」お盆の席で結婚を急かす叔父。だが、私が返した一言で空気が一変

  • 2026.8.8

お盆の食卓で始まった結婚の話

お盆に親戚が集まり、実家の座敷で食事をしていたときのことです。

久しぶりに顔を合わせた親戚たちは、仕事や子どもの話をしながら、にぎやかに料理を囲んでいました。

私は母の隣に座り、近況を聞かれては当たり障りのない返事をしていました。

すると、少し酒が入った叔父が、こちらを向いて言いました。

「お前、結婚はまだなのか」

母の兄にあたる叔父は、親戚が集まるたびに、私の結婚について口を出してきます。

私はいつものように、「今のところ予定はないですよ」と笑って答えました。

ところが、叔父はそこで話を終わらせませんでした。

「もう三十を過ぎてるんだろ。うちの息子なんて、子どもまでいるぞ」

「仕事ばかりしてないで、そろそろ真剣に考えないとな」

最初は笑って聞いていた親戚たちも、同じ話が続くうちに、少しずつ口数が減っていきました。

私は適当に受け流そうとしましたが、隣にいた母が落ち着かない様子で湯呑みに手を伸ばしているのが見えました。

母は私の結婚について、普段から何も言いません。

「自分のことなんだから、自分で決めればいい」と言ってくれています。

それでも叔父は、母の気持ちまで勝手に決めつけるように言いました。

「お前がのんびりしているから、お母さんも心配してるんだぞ」

母が困ったように笑いながら口を挟みました。

「私は、そんなに心配してないから」

しかし叔父は、「親はそう言うものなんだ」と取り合いません。

そして、私の顔を見ながら、さらに続けました。

「早くしろよ。親を安心させてやらないと」

母の気持ちは、母に聞いてほしい

私は箸を置き、叔父に言いました。

「叔父さん、心配してくれるのはありがたいです」

叔父は、分かればいいと言いたげにうなずきました。

私はそのまま続けました。

「でも、母がどう思っているかは、母に聞いてください。僕の前で、母がかわいそうだと言われると、母も返事に困ると思うので」

大きな声を出したつもりはありません。

ただ、これ以上同じ話を続けられたくなくて、できるだけ淡々と伝えました。

叔父は少し意外そうな顔をして、隣にいる母を見ました。

母は小さくうなずきました。

「私は、この子が元気に暮らしていれば、それでいいと思ってるよ」

座敷にいた叔母が、「本人の都合もあるからね」と静かに言いました。

ほかの親戚は特に何も言いませんでしたが、気まずそうに料理へ目を戻していました。

叔父はまだ何か言いたそうでしたが、しばらくして「まあ、余計なお世話だったか」とつぶやき、盃を置きました。

完全に納得した様子ではありませんでした。

それでも、その日の食卓で結婚の話が出ることは、もうありませんでした。

しばらくして別の親戚が、最近買った車の話を始めました。座敷には少しずつ、いつもの話し声が戻っていきました。

帰り際、母が小さな声で「言ってくれてありがとう」と言いました。

叔父の考えを変えられたかどうかは分かりません。

ただ、誰かの将来について話すときに、親の気持ちまで勝手に決めつけるのは違う。あの日、私は初めて、それをきちんと言葉にできたのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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