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「後から来た人の料理はもう出ているでしょう?」混雑するランチで料理を急かした客。だが、困った私を店長が救ってくれた瞬間

  • 2026.8.8

満席の店内で呼び止められて

飲食店でアルバイトをしていた頃の話です。

その日は休日の昼どきで、店内はほぼ満席でした。

厨房には次々と注文が入り、ホールのスタッフも料理を運んだり、空いた皿を下げたりと、慌ただしく動き回っていました。

そんな中、窓際の席に座っていた50代くらいの女性から声をかけられました。

「すみません。料理、まだですか?」

伝票を確認すると、注文を受けてから10分ほど経っていました。

女性が頼んでいたのは、注文を受けてから焼き始める料理です。

店内が混み合っていたこともあり、普段より少し時間がかかっていました。

私は厨房に確認し、女性の席へ戻りました。

「お待たせして申し訳ありません。現在調理中で、あと5分ほどでお持ちできる予定です」

すると女性は、周囲を見回しながら言いました。

「でも、後から来た人の料理はもう出ているでしょう?」

確かに、近くの席には先に料理が運ばれていました。

ただ、そのお客様が注文していたのは、短時間で提供できるメニューでした。

私は料理によって提供の順番が前後することを説明しましたが、女性は納得できない様子でした。

「こっちはこのあと予定があるの。もう少し早くできないの?」

声が少し大きくなり、近くのお客様もこちらを気にし始めました。

私だけでは判断できないと思い、店長を呼ぶことにしました。

店長が示した二つの選択肢

店長は女性の席へ向かうと、まず料理の提供が遅れていることを謝りました。

そのうえで、落ち着いた口調で説明しました。

「こちらのお料理は、注文をいただいてから火を入れております。現在調理中ですので、あと数分ほどお待ちいただければ提供できます」

女性は、まだ不満そうな表情を浮かべています。

「急いでるの、早く出してよ」

店長は、すぐに答えました。

「申し訳ありませんが、しっかり火を入れないと生焼けになってしまうかもしれません。我々としてもそのようなものを提供するわけにはいきません」

そして、続けてこう伝えました。

「お時間が難しいようでしたら、今回はご注文を取り消すこともできます。あと数分お待ちいただくか、キャンセルされるか、どちらになさいますか?」

女性は少し黙ったあと、時計を確認しました。

「じゃあ、待ちます」

店長が「ありがとうございます」と頭を下げ、その場を離れてから数分後、料理は無事に提供されました。

女性は食事を終えると、特に何も言わずに会計を済ませ、店を出ていきました。

大きな騒ぎになることはありませんでしたが、私は対応が悪かったのではないかと不安になっていました。

すると店長は、私にこう声をかけました。

「料理によって提供時間が違うことを説明できていたから、大丈夫。ただ、時間がかかりそうな日は、注文のときに一言伝えられるともっとよかったね」

客の希望をすべて受け入れるのではなく、できることとできないことを説明し、選択肢を示す。

忙しいときほど、落ち着いて対応することの大切さを学んだ出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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