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花が無くなる前、チューリップを熱心に眺めている少年がいた【花泥棒】

  • 2026.8.5

かなさんは、小学5年生のさくらちゃんのお母さん。さくらちゃんを見送り、庭の花に水をあげてから出勤するのが毎朝のルーティンです。ところがある朝、いつものように水やりをしようと庭へ出ると、ようやく咲いたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きます。誰が何の目的で千切ったのかは分かりませんが、チューリップを大切に育てていたさくらちゃんのためにも、かなさんは絶対に犯人を見つけると誓いました。そうと決まれば早速容疑者探しスタート。チューリップは前日の夕方までは無事だったため、犯行があったのはその後だと考えたかなさん。同僚に「近所の子どもが千切ったんじゃない?」と言われたことを思い出したかなさんは、さくらちゃんの友達大地くんを思い浮かべました。なぜなら、大地くんは千切られたチューリップを見るなり、無言で顔を逸らしたからです。さくらちゃんの友達を疑いたくはありませんが、その反応がどうしても気になってしまうのでした。2人目の候補としてあがってきたのは、ご近所の城坂さん。彼女はチューリップにやけに詳しくて、「花は摘み取って球根に栄養を回すと来年も咲くのよ」とアドバイスをしてくれますが、今のかなさんにはそれも疑わしい要素。犯人と思われる人物を絞ってはみたものの、証拠もないので捕まえることもできず、時間だけが過ぎていきます。そんなある日のこと、なんと残っていたチューリップの花が切り取られてしまったのです。その晩かなさんは怒りながらチューリップがまた無くなったことと、防犯カメラを付ける案をさくらさんへへ提案しました。するとさくらんはまさかの否定をします。さらに「犯人を見つけなくていい」とまで言い出してしまいました。急変したさくらの態度に戸惑い、ローテンションのまま出社すると、同僚の山本さんが心配して声をけてくれます。娘のことを説明すると、さくらちゃんが犯人ではないかと疑っていた気持ちをズバッと言われてしまいました。さくらが犯人捜しをやめると言った翌朝、いつものように学校へ行きました。それを見送りつつ、さくらが犯人捜しをやめた理由を考えますが、疑うようなことばかりが浮かんできます。なにより嫌なのは、こんな風にさくらを疑ってしまう自分でした。

彼が残していったハサミを茫然と拾いあげる娘

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さくらが犯人捜しをやめると言った翌朝。彼女はいつものように学校へ行きました。それを見送りつつ、娘が花のことを言わなくなったことを考えます。もしさくらがやったとしたら、あんなに大事にしていたのに、なぜ言ってくれなかったのか、嘘をついていたのだろうか。なにより嫌なのは、こんな風にさくらを疑ってしまう自分でした。

私がさくらのことで悩んでいた数日前。2回目のチューリップがなくなる前のことです。男の子が家の前を熱心に覗いていました。彼は大地くんの弟の海斗くんです。

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「・・・。」海斗くんは、どうやら綺麗に咲くチューリップをじーっと眺めているようです。

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そこにさくらが現れました。普段から仲の良い海斗くんに「どうしたの?」と声をかけると、彼はびっくしたように走り去ってしまいました。「あ、待って!」とさくらが声が声をかけますが、必死で走っていってしまいます。

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さくら「も〜なんだろう・・・。明日大地に聞いてみようかな。」と呟きますが、さくらはふと海斗くんがチューリップが並んでいる場所を見つめていたことに気づきます。

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さらにその場所に残されたのは、「ハサミ・・・。」海斗くんが残していったハサミを拾い上げ、さくらが茫然と呟きます。「海ちゃんが?まさか・・・。」

海斗くんはまだ咲いていた頃のチューリップを熱心に見ていました。そして彼が置いていったものはハサミです。これは疑いたくなくても疑ってしまいますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

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