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幼少期から姉を敵視し、彼氏まで横取りした妹。“痛い目を見たあと”の妹の心境は?【著者インタビュー】

  • 2026.7.30

【漫画】本編を読む

ユイの妹・リカは、幼いころから容姿をほめられ、ちやほやされてきた。次第に「自分は姉よりかわいくて、価値のある存在だ」と考えるようになる。そしてユイのものを横取りするなど、なにかと姉に嫌がらせをするように。リカの言動はどんどんエスカレートし、ついには姉の彼氏にもちょっかいをかけ始めて……。

そんな姉妹の物語である『なんでも横取りする妹が嫌い』(しろみ/KADOKAWA)は、著者・しろみさんによるとほぼ実話だというから驚く。友人のユイさんから話を聞いて本作を描いたしろみさんは、リカさんとも実際に会って話を聞いたとのこと。姉に対して嫌がらせの数々をしていたリカさんは当時何を考えていたのか? 作品に込めた思いからエピソードの裏話まで、さまざまなお話を伺った。

――ユイさんとリカさんの話を漫画にしようと思ったのはなぜですか?

しろみさん(以下、しろみ):私は昔、カウンセリングに通っていたことがあるんです。その時先生から「不特定多数の人に話を聞いてもらうことも、気持ちが楽になる方法のひとつだよ」と言われたことがきっかけで、自分の身の上話をInstagramに投稿するようになりました。すると、たくさんの温かいコメントをいただけて。そのやり取りを重ねるうちに「過去は過去」と前向きに受け止められるようになり、少しずつ心が軽くなっていったんです。「この方法なら、私以外の誰かの心も軽くできるかもしれない」と思い、今度は身近な人たちの体験を漫画として届けたいと考えました。ユイさんに相談したところ、賛同してくださって。「抱えていたモヤモヤを少しでも減らせる作品にしたいね」と意気投合し、協力して漫画制作を始めることになりました。

――リカさんにまつわるエピソードはどれも非常に衝撃的です。漫画として脚色や強調をされているのでしょうか?

しろみ:基本的には、実際にあったことをそのまま描いています。むしろあまりに過激な部分は読みやすさを考えて少し抑えているくらいです。というのも、最初にお話ししたように、私が漫画を描く目的は「面白い物語を作ること」ではありません。実際に体験した方が心の中に抱えていた思いや苦しさを吐き出し、少しでも気持ちが軽くなるきっかけを作ることです。だからこそ、身元が分かってしまうような部分だけは伏せ、それ以外はできる限りありのまま描かせていただいています。

――書籍化にあたって、ユイさんの取り計らいでリカさんとお話をされたと伺いました。どのような話をされたのでしょうか?

しろみ:当時の心境や、「なぜあのような行動を取ってしまったのか」といったことを伺いました。私自身、お会いするまではとても緊張していたのですが、実際にお会いしたリカさんは、とても落ち着いた雰囲気の方でした。「当時は何かに取りつかれたようになってしまっていた。若気の至りで済まされることではないし、本当に申し訳ないことをしたと思っています」と、ご自身の行動を真摯に振り返っていらっしゃっていて。その姿は、漫画を描く前まで私が抱いていたリカさんのイメージとは大きく異なっていたのでとても驚きましたし、時間は人をここまで変えることができるのかと思いました。

取材・文=原智香

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