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「◯◯ちゃんでも上のクラスに行けるんだね〜」中学受験ママ友の発言が衝撃的【著者インタビュー】

  • 2026.7.30

【漫画】本編を読む

子どものための“伴走者”だったはずが、いつしか母自身が「合格」にとらわれていく……。

とーやあきこさんの『合格にとらわれた私 母親たちの中学受験』(KADOKAWA)は、中学受験を通した母親たちの葛藤を描いた物語。自分がかつて諦めた学校を娘・綾佳に挑戦させることにした真澄。しかし成績が伸び悩み、焦燥感を募らせる。そんな中、ママ友かなえの娘・まりんが下のクラスから綾佳のクラスに上がってくることに。まりんの飛躍を素直に喜べない真澄。それどころかさらに焦り、綾佳にきつく当たるようになってしまう……。一方、2家族と昔から仲が良く成績優秀な優也の母・潤子は、夫が自分の出身校以外を受験するなと息子にプレッシャーをかけることに疑問を感じる。とはいえ、潤子自身も学歴コンプレックスがあり、息子を守りきれないでいた。

数多くの取材を重ねて執筆したという本作。とーやさんに取材の中で見えた昨今の中学受験事情や、自身も経験したという子どもに辛い言葉をかけてしまうときの心境についてなど、話を伺った。

――真澄は自分の娘・綾佳よりもこれまで成績が下だったまりんが成績を上げてきたことに焦りを覚えます。まりんの母・かなえに対しても態度がそっけなくなり、そんな真澄を心配してかなえはランチに誘いますが、真澄にとってはありがた迷惑……というシーンにはママ友同士ならではの難しさが描かれていると感じました。取材の中でもママ友との関係に悩む方はいらっしゃいましたか?

とーやあきこさん(以下、とーや):真澄のようなありがた迷惑なケースのほかに、あからさまな嫌味を言われたという方もいらっしゃいました。「◯◯ちゃんでも上のクラスいけるんだね~」「◯◯くんの志望校ってすごい偏差値高いよね! まぁ、志望するのは自由だからね」などなど。「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、現実のほうがよほど信じがたい話もあり、現実味がなさすぎて描かなかったエピソードもたくさんあります。

――どんなエピソードなのか気になります(笑)。そうした悩みを抱えていた方々の中で、ストレスを溜めないため工夫された方もいましたか?

とーや:塾のお迎えを夫に任せたり、「仕事が忙しくて」などの理由をつけて、しばらくの間お迎えやランチに参加しなかったりと、他の保護者と距離を置く方が多かったですね。

一方で、そうしたことを避けるため、最初から同じ塾の保護者とは必要以上に接触しないよう徹底している方もいましたし、あえて自宅から離れた塾を選ぶという方もいました。

――普段から親しくしている方々とは別のコミュニティにして、一定の距離を取るということですね。そうなると受験の悩みを相談するママ友がいなくて、少し寂しい気もします。

とーや:作中の真澄親子とかなえ親子のように、子どもが以前から仲の良い友達同士だと距離を保つのは本当に難しいと思います。確かに仲が良いからこそ悩みも相談しやすく、最初は心強いかもしれませんが、受験後も同じ関係を続けられるかどうかはわかりませんので……。以前から仲の良い方とはなるべく受験の話はせず、他愛のない話だけをするよう心掛けるのが一番平和なのではないかと思います。

もし誰かに悩みを話したいときは、あえて学校や塾が違う少し距離のある相手を選ぶほうがいいかもしれません。

取材・文=原智香

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