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「全くなくなった」板倉滉、日本代表が“4年前から成長した点”とは

  • 2026.7.30

ブラジル代表に惜しくも敗れ、北中米ワールドカップを戦い終えた日本代表。

本大会を戦った選手たちは新シーズンに向けて着々と動き出しているが、シーズンオフにあたる7月には、日本で声援を送った多くのファンの皆さんと交流する場面が多く見られた。

負傷離脱した遠藤航選手に代わって日本代表のキャプテンを任された板倉滉選手(アヤックス)は、寝具メーカー西川のトークショーに登壇。ファンの皆さんを前に、W杯の裏話やオランダ過ごす日常生活などについて語った。

――まずは自身2回目のW杯を終えられました。現在のお気持ちを聞かせください。

大会を終えて日本に帰国した後、色々な悔しさを思い出すこともありましたけど、本当にたくさんの方に応援していただけたことに気づかされましたし、多くの方に「ありがとうございました」と声をかけていただけた。

現地までわざわざ駆けつけてくださった方や、日本からテレビで応援してくださった方に感謝の思いもありますが、(皆さんの思いに触れると)「もっと結果で恩返ししたかったな」とか、「さらに一つ勝ち進めていれば、さらに盛り上がったんだろうな」といった気持ちになりました。

――テレビでも、日本代表チームを後押しする大きな声援が聞こえてきました。

試合が行われるスタジアムにも、日本代表を応援してくださるサポーターが多く駆けつけてくださり、素晴らしい雰囲気を作ってくださいましたし、メキシコの方が日本代表のユニフォームを着て応援してくださったりもしました。

その光景をピッチから見ることもできましたけど、悔しさと共に帰国した後に、皆さんが感謝の思いを伝えてくださる場面が多かったので、自ずと「さらに頑張らないと……」というと気持ちがこみ上げてきました。

強豪に腰が引けることがなくなったのは、4年間の成長だと思う

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

――本大会では、負傷離脱した遠藤航選手に代わり、直前で日本代表のキャプテンを任せられました。大会にはどういった気持ちで挑まれたんですか?

初戦のオランダ戦が行われる3日前、朝食を食べ終え、練習に向かう前に森保監督に呼ばれまして。そこで遠藤(航)選手の離脱と、「代わりにキャプテンをやってほしい」と初めて伝えられました。聞いた瞬間は、とにかく驚かされましたね。

――まさか3日前とは。本当に直前だったんですね。

そうなんですよ。 だから何も意識することなく「試合に向けてやるしかない」と気持ちを切り替えられたので、そこは良かったかなと思っています。

もちろんキャプテンを任される責任感はありますし、覚悟の思いも伝えさせてもらいましたけど、「自分がどうやってチームを引っ張ろう」とか細かいことはあまり考えずに、「ただチームのために必要だ」と感じたことは絶対にやることを意識しました。

――初戦のオランダ戦を引き分けで終え、勝点1を取りました。強豪国との対戦を控えた皆さんのマインドはどのようなものでしたか?

カタールW杯(2022年)の時には、(ドイツ、スペインといった強豪国を)少しリスペクトし過ぎているような感覚がありましたけど、最近は(代表メンバーが)普段から海外の強豪国と試合をする状況に身を置いていることもあって、オランダやブラジルだからと言って、腰が引けてしまうことは全くなくなりましたし、相手を対等に見られるようになったことに関しては、僕らが4年前から成長した点なのかなと思います。

どんな強豪チームを相手にしても「勝てる」と思ってプレーできていますし、皆さんの期待も高まっていると思うので、そのような環境も今の日本代表チームの強みになっているのかなと感じます。

画像1: (C)JUN.S
(C)JUN.S

――オランダ戦は日本時間早朝のキックオフでしたが、そのことはご存知でしたか?

(オランダ戦が行われる)「平日の早朝はキツいだろうな」と思っていました。

次のチュニジア戦は日本時間の日曜日の昼で、みんなが見やすい時間帯に行われるのは知っていましたし、この試合は僕の母校がパブリックビューイングをやってくれたりして。観戦が難しい時間帯の試合が多い中、寝不足になりながらも応援してくださった皆さんの想いは、本当に嬉しいです。

後悔はないが、悔しさの残るブラジル戦「相手を認めざるを得なかった」

画像2: (C)JUN.S
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――今大会の中で特に印象に残った試合を教えてください。

難しいですね。全ての試合が大切で、全力で臨んでいましたが、「どれか選んでほしい」と言われたら、やっぱりブラジル戦になってしまうのかな。ただ、自分としては、先発で出場したチュニジア戦に勝てたことは自分にとっても本当に良かったなと思っています。

――ブラジル代表と対峙してみていかがでしたか?

チームとしては、試合前には準備を進めてきましたし、全体の雰囲気も本当に素晴らしかったので、「ブラジル戦の前にこれをやっとけばよかったな」といった後悔はあまりないんですよ。ただ、自分たちの持っているものを全力でぶつけたのに、負けてしまったっていうところは、相手の強さを認めざるを得ないですし、悔しさの残る結果でした。

――ブラジル代表のどのあたりに強さを感じましたか?

もちろん勝てた部分もあるとは思いますけど、それと同時に試合運びの余裕も感じました。

僕はベンチからピッチを眺めている状況でしたけど、試合開始前や、実際に(ブラジル代表と)対峙した時の雰囲気は、間違いなく日本代表の方が素晴らしく一体感もあった。

(日本代表が)チーム全体でやるべきことを、誰一人サボらずやっていたのは間違いありませんが、それを上回るブラジル代表の“個”や試合運び。

日本に先制された後もそんなに慌てていない姿を見ると、王者の風格のようなものを感じずにはいられませんでした。

画像3: (C)JUN.S
(C)JUN.S

――今後に向けた思いも聞かせてください。

W杯の前にはブラジル代表やイングランド代表にも勝利し、結果は残せていましたし、皆さんからの期待の高さも感じていました。

日本代表がさらに上に進むためには、ブラジルのような強豪とも対等に戦い、勝っていかなければなりませんし、毎試合の積み重ねを通してサッカー界をもっと盛り上げつつ、試合を見てくださっている皆さんに、期待をかけてもらえるようにならないといけないなと思います。

――現在は、オランダのアヤックスに在籍されていますが、異国の地での生活や言語、文化の違いに苦労された点はありますか?

21〜22歳で、初めてオランダ行った時は、全く何も話せなくて。言語に関しては色々と苦労もありましたけど、もう8年ぐらい経ったこともあり、ある程度慣れましたし、周囲とのコミュニケーションもだいぶ取れるようになってきたように感じます。

「ペラペラ」というほどではないですし、文法もそんなに気にしていませんが、ようやく日常会話ぐらいは話せるようになったかな。

――オランダでどのような休日を過ごされていますか?

休日に一人でどこかに出かけたりするのが、そんなにできないんですよ。

毎熊晟矢選手が、近所にあるAZというチームに在籍しているので、時間を合わせてお茶や食事に出かけたり、買い物に行ったりするのが、休日の過ごし方かな。

周囲に知人の選手がそこまでたくさんいるわけではないので、予定が合わなかったり、誘ったのに断られてしまったら、基本的には家で過ごしています。

――最後に選手、サッカー日本代表への思い、そして次のワールドカップに向けての想いを聞かせてください。

今回のW杯にかけていた分、大会を終えた後は、ずっと悔しい思いが残っていて。自分としても納得できる結果ではありませんでしたし、サッカー選手である以上は、次のW杯を目指さないといけないとは思うので、またここからこう気持ちを引き締めて頑張っていきたいです。

画像4: (C)JUN.S
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取材:JUN.S

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