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『わたしの知らない子どもたち』役所広司、田中裕子、岡田准一ら新キャストが一挙解禁!登場人物たちの運命が交錯する予告編も

  • 2026.7.29

『すばらしき世界』(21)、『永い言い訳』(16)の西川美和監督のオリジナル映画『わたしの知らない子どもたち』が10月16日(金)に公開される。このたび、本作より役所広司、田中裕子、岡田准一ら新キャスト13人が一挙解禁に。あわせて本予告映像とポスタービジュアルも到着した。

【写真を見る】役所広司、田中裕子、岡田准一ら新キャスト13人が一挙解禁に

【写真を見る】役所広司、田中裕子、岡田准一ら新キャスト13人が一挙解禁に [c]2026 K2 Pictures・AOI Pro.
【写真を見る】役所広司、田中裕子、岡田准一ら新キャスト13人が一挙解禁に [c]2026 K2 Pictures・AOI Pro.

第51回トロント国際映画祭のコンペティション部門であるプラットフォーム部門で、日本映画として初めてオープニング上映作品に選出された本作。戦争で親を亡くした子どもたちと、その命を未来へつなごうとする大人たちの姿を描く。オーディションを勝ち抜いて主人公の琴子役に抜擢された新人の小八重葵美と、「SHOGUN 将軍」などで評価を確立し、善悪では割り切れない教師の曽根を演じる二階堂ふみがW主演を務める。

新たに発表されたのは、孤児たちの矯正施設から逃げだした子どもたちに寝床を与える漁師の老夫婦、山井甚平とけいを演じる役所と田中。闇市で暮らす子どもたちを父親のような愛で受け容れる新興ヤクザの組長、菊沢徹役に岡田、散り散りになった子どもたちを迎え入れる孤児院「隣相館」の館長、鷹間乃生役に吉田羊が決定。また、子どもたちの理解者になろうとする新聞記者、諸積京一郎役を坂東龍汰がつとめる。さらに、日本と朝鮮の抗争を焚き付ける刑事役の北村有起哉のほか、赤間麻里子、岩谷健司、つみきみほ、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、井上肇も出演する。

解禁された本予告は、「わたしは、わたしの生徒を棄てました」という曽根のセリフから幕を開ける。戦争で孤児となった琴子の行方を探して街を奔走する曽根は、やがて琴子が男の子として生きているという事実を知る。自らも職を失い、乳飲み子を抱えながら生きる曽根だが、教師として子どもたちの行く末を案じずにはいられない。映像には、菊沢、山井夫婦、鷹間をはじめ、琴子を疎開させてしまう父の茅野孝一(竹野内豊)ら、それぞれの選択で未来をつないだ人々の姿が織り込まれている。空襲で焼け野原となった東京、人々でごった返す駅、裏町のバラックなど、戦後の風景が再現された点にも注目したい。

ポスタービジュアルを撮りおろしたのは、アジアのみならず世界で注目を浴びるフォトグラファーのレスリー・チャン。映画ポスターの撮影に初めて挑んだレスリーが、少年として生きる琴子の汚れなきまなざしと、時代に翻弄された曽根の繊細な瞳、そして懸命に時代を生きた大人たちの顔を切りとっている。

音楽を手がけるのは、『国宝』(25)などで知られる原摩利彦。主題音楽となるラストシーンの演奏は、原の実力を高く評価していた坂本龍一が立ち上げた東北ユースオーケストラの子どもたちが担当し、音楽の面でも子どもたちと共に作り上げたいという原の提案から実現した。それ以外のパートはイタリアのローマで録音され、原は「イタリアの指揮者や奏者が真剣に映画や音楽に向き合ってくださる驚きと演奏を通しての気づきがあった」と手応えを語り、同席した西川も「音楽的な歴史の厚みを感じる演奏」と絶賛している。

新キャスト陣からのコメントも到着。役所は「心からこの映画を観てほしいと思います。日本映画史の中で、大切な作品が生まれたと思います」と、西川作品への信頼をのぞかせた。岡田は「大人の責任を考えさせられ、問いがあるこの作品が多くの人の心に残り、語り続けられる作品になってほしいと思います」とコメント。吉田は「平和への祈りをこめて、この映画が沢山の方へ届きますように」と語っている。

戦争によって人生を変えられながらも生き抜いた子どもたちは、なにを見つめていたのか?続報にも注目だ。

<キャストコメント>

●役所広司(山井甚平役)

「心からこの映画を観てほしいと思います。子どもたちの眼差しをしっかり受け止めてほしい。彼らは、戦争孤児という役を演じるなかで、当時の孤児たちに思いを馳せた瞬間があったに違いない。主人公、琴子をはじめ子どもたちの眼差しが胸に刺さります。日本映画史のなかで、大切な作品が生まれたと思います。この作品に参加された全ての皆さん、お疲れ様でした!そして、おめでとうございます!」

●田中裕子(山井けい役)

「映画『ゆれる』を観て、凄い作品だなぁと思っていました。その西川組に出れるなら、ぜひ出たいと思って参加させていただきました。琴子に会えてよかった」

●岡田准一(菊沢徹役)

「西川監督の作品を心待ちにしていた一人として、この作品には映画としてのおもしろさだけではなく、社会への問いが込められていると感じます。この作品は主人公、琴子を演じた小八重さんを含め、子どもたちが本当にすばらしく魅力にあふれています。大人の責任を考えさせられ、問いがあるこの作品が多くの人の心に残り、語り続けられる作品になってほしいと思います。『火垂るの墓』の後継作はこの作品。いま観るべき作品かと思います」

●吉田羊(鷹間乃生役)

「尊敬する西川監督の作品に参加させていただき、大変光栄に思います。私が演じたのは、主人公琴子が辿り着く戦争孤児救済施設の館長。撮影時は蝉鳴きしきる真夏、クランクインから既に3か月が経っており、現場は朝から、小八重葵美さん演じる琴子が生き抜いてきた先の“今日この瞬間”をクルー全員でじっと見守っている、そんな温かさに満ちていました。一方で、西川監督は大人、子ども、キャリアの区別なく一人ひとりを尊重し、エキストラの子どもたち含め俳優全員に目を届かせておられるのが印象的でした。恥ずかしながらこの作品に関わらせていただいて初めて、戦争孤児について学びました。戦争体験者が年々少なくなるなか、映画もまた、その役割を引き継いでいけるようにと願ってやみません。平和への祈りをこめて、この映画が沢山の方へ届きますように」

●坂東龍汰(諸積京一郎役)

「西川美和監督の作品に触れるたび、その人間をまっすぐ見つめる眼差しと、心を深く揺さぶる物語に何度も感動してきました。西川監督の作品に、諸積という役で参加させていただけたことを心から光栄に思います。諸積は、戦後を生きる戦争孤児たちの現実を目の当たりにし、自分になにができるのかを必死に問い続ける若い新聞記者です。子どもたちの置かれた過酷な状況や、その小さな希望に触れるたび、諸積の正義感や葛藤を自分自身のことのように感じながら、一つひとつの場面に向き合いました。西川監督は、常に作品を真ん中に置き、キャストやスタッフ一人ひとりを深く信頼して現場をつくってくださいました。その空気のなかで、役と誠実に向き合い、自分になにができるのかを考え続けられた時間は、俳優としても大きな財産になりました。この作品は、戦後の物語でありながら、いまを生きる僕たちにも問いを投げかけてくれる映画です。ぜひ劇場の大きなスクリーンで、この作品が持つ熱量や息遣いを受け取っていただけたらうれしいです」

文/鈴木レイヤ

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