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眠っている飼い主のもとに集まる猫たち。飼い主の不器用さも含めて丸ごと愛してくれる3匹の飼い猫【書評】

  • 2026.7.28

【漫画】本編を読む

なぜ、自分はこんなにも人づきあいが苦手なのか。人とのコミュニケーションが上手くいかないと、そんな自責を抱えることもある。だが、そんな日でも猫は、私という人間の本質を理解しながらそばにいてくれる。

猫が真夜中に開く不思議な喫茶店を舞台にした『深夜3時のくろねこ喫茶2』(ねこまき(ミューズワーク)/スターツ出版)は、不器用な生き方しかできない優しい人に刺さるオムニバスストーリーだ。

舞台となる「くろねこ喫茶」を営むマスター・しずおは、人づきあいが苦手。口下手なため、ご近所さんから町内会の旅行に誘われても「行きます」の一言が伝えられない。だが、3匹の愛猫たちの前では、ありのままの自分でいられる。

しずおは帰宅するなり、愛猫たちとスキンシップを取り、留守番が苦手な愛猫には「おいてってスマン」と謝罪する。猫たちはそんなしずおの優しさをちゃんと理解しており、夜にはみんなでしずおの良さを話し合うことも。しずおと猫たちの間にある絶対的な絆に、読者はほっこりさせられる。

猫という生き物は不思議なことに、対峙する人の本質を見抜くようなところがある。不器用さも含めて、飼い主のことを丸ごと愛してくれる猫。その存在があるから、生きていける日が猫飼いにはあるのだ。

文=古川諭香

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