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AIに仕事が奪われる? 令和の時代に生き残るために必要なスキル

  • 2026.7.28

今回のお仕事ハックは「AIに仕事が奪われる気がして不安」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

AIに仕事が奪われる気がして不安

生成AIの進化がすさまじく、自分の仕事も近いうちに代替されるのではないかと不安です。周囲は「人間にしかできないことをやればいい」と言いますが、それが何なのか分かりません。将来に備えて何をすればいいのでしょうか。(ライター/30代)

人間にしかできないこと、とは何なのか?

……それを説明するのにうってつけのプチ事件が起きたので、語っていこうと思います。

先日、10年ぶりの韓国旅行から帰宅。AirPodsのケースを開けたら、右耳のイヤホンが入っていませんでした。

寝る時に必ずAirPodsを使う自分にとって、目覚めると枕の近くにイヤホンが2つ転がっているのは日常。ホテルで起きた時に右を見つけてケースに入れ、荷造りでバタバタし、左を入れていないことに気付かなかったのでしょう。今回の旅では寝る時にしか使っていないので外に落とした可能性は極めて低い。

ChatGPTに相談したところ、問い合わせ用のメール文を日英韓の3か国語で作ってくれたのでホテルに送りました。が、一日たっても返事は来ず。ならばと電話してみたものの、誰も出ず。

そこで「○○ホテル 電話 つながらない」とGoogleで検索したら、AIが「韓国交通公社のリアルタイム無料チャットサービスを使えばホテルへの問い合わせを代行してくれます」と教えてくれました。

が、チャットをしてみたものの、「ホテルに問い合わせましたが、清掃時に拾得物はなかったようです」との回答。

ガックリと肩を落とした直後、気付きました。iPhoneの「探す」機能があるやん! と。すかさずAirPodsの場所を表示。ケース+左側は「自分が保持中」、右耳は「大韓民国ソウル特別市◯◯」、つまりホテルのすぐ近く!

……やっぱり! 数十メートルの誤差は出るんだから絶対ホテルの部屋に落ちてるよ! だってホテルでしか使ってないんだもん! いや持ち帰らなかった自分が悪いけど!

と、心でワーワー騒いだのち、ChatGPTに頼みました。「これらの経緯を全て説明した上で、再度探してほしいとお願いするメールを書いて」と。

その英文に齟齬がないか確認し、AirPodsが表示された地図のスクリーンショットも添付した上で、メールを送信しました。

……こういうことなんです。

いや、どういうことだよ! と思うかもですが。要は、すぐさまホテルに確認を取る方法を教えてくれたのはAI、翻訳したのもAI。でもその上で、メールを送って、ホテルに電話して、チャットで問い合わせて、iPhoneの「探す」機能があることを思い出して使って、それをスクショしてメールに添付して、メールの文章は本当にこれでいいのか考えて、最後に送信ボタンを押すのは人間。人間にしかできないことがこんなにある、ということ。

メールの文章も、事情が色々絡み合っている場合、AIは説明不足になりがち。だから人間が確認し手を入れる必要がある。

そしてAIは、間違えることも多い。

今回、「スーツケースを引いて行く場合、明洞駅の何番出口からホテルに向かうのがベスト?」と事前にGoogle AIとChatGPTに聞いたんです。

すると、「ホテルから一番近い10番出口は階段しかないので、エスカレーターがある7番出口がベスト」とAIたちの意見は一致。

ところが実際に行ってみたら、そもそもホームからその出口に向かうまでに階段を上る必要があり、全然楽じゃなかったです(泣笑)。

やってみて初めて分かることが世の中にはたくさんあります。全ての情報がネットに載っているわけではなく、AIが知らないことは山ほどあるのです。

そして、あなた自身が体験から得た知見と、そこに至るまでに感じた落胆や感動や喜びは、あなたの中から湧き上がったもの。

それはAIには持ち得ない、あなたの財産です。執筆、企画、接客、プロデュース、何をするにしても、必ず役立ちます。生身の体験は、あなたの言葉に説得力をもたらすからです。

今後すべきこととしておすすめするのは、自分のさまざまな感情や発見を、文字で記録すること。どんなことでも、誰かに見せても見せなくてもいいので。

言語化することで思考が整理され、血肉になります。一旦忘れても、後から見ることで記憶が蘇ったり、修正したりもできます。

ちなみに、AIに考えてもらった構成と要素で記事を書く実験をしたら、いつもは上位にランクインしていたのに、分かりやすく圏外になりました。集合知をまとめた記事はどこかで見たような記事になる? あるいは、人は無意識に人工的なものを見分けているのかも。

そしてAirPodsは見つかったとホテルから連絡がありました! が、「次回の宿泊時にお渡します」と言われてしまい。「費用は負担するので送っていただけませんか」と伝え、返事を待っているところです。調べたら、どうやらバッテリー内蔵品を航空便で送る条件が厳しくなっている模様……対策を練ります(AIに助けてもらいながら!)。

Point.

・AIは便利で助かるが、情報が間違っていたり、大事な要素が欠けていたりすることも多い ・実際に行動してみて得た感覚や発見は、AIには持ち得ない、その人の財産 ・それらを言葉で記録しておけば、思考が整理され、血肉化される ・体を使って経験と体験を重ね、そこから得たものを活用する努力を続ければ、AIに仕事を奪われることはない

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

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