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浮気疑惑、勝手な同居、家出しても追跡してくる義母…「息子を失敗させまい」とする義母の異常な執着が怖い【作者に訊いた】

  • 2026.7.27
どちらかの家庭が崩壊する漫画
どちらかの家庭が崩壊する漫画

SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品の中から、「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。

ユイの家出を許さない義母。その異常な執着が薬師寺家を狂わせる!

家を出た嫁のユイを、探偵に依頼するなど何としても連れ戻そうとする毒義母
家を出た嫁のユイを、探偵に依頼するなど何としても連れ戻そうとする毒義母
毒義母の異常な執着の背景には義母の過去と息子・シュウとのいびつな関係があった
毒義母の異常な執着の背景には義母の過去と息子・シュウとのいびつな関係があった
過去の経験から息子・シュウには失敗させたくないと考えていた義母・聡子
過去の経験から息子・シュウには失敗させたくないと考えていた義母・聡子

薬師寺家の親子関係は物語の進行とともに徐々に歪みが浮かび上がっていくが、その背後には義母・聡子の過去が深く影を落としている。ただ、当初から聡子を"歯車を狂わせるキーマン"として据えていたわけではなく、作者の横山了一さんは「はじめはそこまで計算しておりませんでした」と語る。物語の出発点ではシュウだけに問題があるイメージで描き始めたものの、連載が進むにつれキャラクターが自然に動き出し、結果として聡子の存在が物語の軸へと浮上していったという。

一方で、ユイの周囲を支える毒山家は、作品の空気を一変させる存在。重苦しい薬師寺家とは対照的に、彼らの登場によって物語に勢いと軽やかさが生まれている。毒山家を"ヤンキー"として描いた理由について、横山さんは「シンプルにエリートにはヤンキーだろう、という発案ですね」と話し、アウトロー系キャラクターを扱うギャグ漫画を長く描いてきた経験があり、動かしやすいキャラとして自然に配置できたと明かしてくれた。こうした異なる家庭の対比が、本作「どちらかの家庭が崩壊する漫画」全体の緊張と緩和を支える重要な要素になっている。

漫画制作で大切にしている点について、横山さんは「キャラクターの感情がしっかり伝わる表情を描くこと」と語る。人物の心の揺れを読者に確かに届けるため、どの表情を選ぶか常に意識しているという。薬師寺家の緊張感や毒山家の勢いが画面に生きるのも、こうした表情表現へのこだわりが土台になっている。

キャラクターが自走し、対比構造が物語を豊かにし、表情が感情を支える。そうした積み重ねが本作の魅力を形づくっているのである。ぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)

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