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「手伝ってくれるけど中途半端…」夫の家事を“最後まで”やり切ってもらう伝え方と分担のコツ

  • 2026.7.26

「手伝ってくれるけど中途半端…」夫の家事を“最後まで”やり切ってもらう伝え方と分担のコツ

「家でゴロゴロ過ごす夫が家事を一切しない」「体力的に家事が重荷に……」。そんなモヤモヤを解決するのが家事シェアです。家事シェア研究家に分担を成功させる秘訣をお聞きしました。

お話を伺ったのは
三木智有さん 家事シェア研究家

みき・ともあり●家事シェア研究家、NPO法人tadaima!代表。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員(2016年)。著書に『日本唯一の家事シェア専門家が導き出した家族全員自分で動くチーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

お悩み別【家事シェアのコツ】

Q 言ったとおりに片づけてくれません

夫の聖域、パーソナルスペースをつくる

家庭の中で自立するために、片づけはすごく重要です。収納は、自分管理の収納(衣類や趣味のものなど)、夫管理の収納(衣類や趣味のものなど)、共通の収納(食器、洗剤、タオルなど生活用品)に分かれます。共通の収納は置き場所を明確にすることが最優先。定番ですが、ラベリングするとわかりやすいでしょう。ポイントは、夫管理の収納です。しまう場所から片づけ方法まで、完全に夫に決めてもらいます。もうそこは夫の聖域。妻は勝手に踏み込まない、手を出さない。妻が何かに触るときは、ひと言夫に断りを入れる。それぐらいプライバシー感を大切にすると、自主的に管理して片づけるようになることが多いです。

Q 主婦のありがたみを知ってもらいたい! ひとりにしてみるのはあり?

いきなりはNG! 家事を経験させ、ゲーム性をもたせると◎

ありがたみを知ってほしい気持ちはわかりますが、いきなりひとりにしてもそれは伝わりません。妻がひとりで家事を担っていることに何も感じていない夫は、妻が旅行で1週間不在で家の中がぐちゃぐちゃになっても、「帰ってきたらやるだろう」としか考えないのです。妻の必要性をわからせるつもりが、がっかりさせられただけという話をよく聞きます。

多少なりとも家事をするようになってから、ゲーム性とミッション性をもたせてみてください。「私が旅行の間、きれいなままをキープできるかしら?」と。攻略意欲のわく場合が多いものです。

Q 手伝ってくれるが中途半端なんです

ここまでやってほしい、の最後の段取りを明確に

「ゴミ捨てを頼んだら、ゴミを捨てただけで、ゴミ袋のセットはしていない」ということ、よくあります。家事とは作業を終わらせることだけでなく、次に使うとき使いやすくすることが重要。ですが、普段家事をやっていない男性は、その意識がまずありません。

ではどうするか。家事を細分化して伝えるしかないのです。たとえば掃除とは、「ソファや机の上のものを片づけ、掃除機でほこりを吸い、ドライシートで床をふいて、机の上と棚をふき、掃除機にたまったゴミを捨てるまでが掃除」と。普段の掃除の手順と方法を細分化したうえで、わが家の家事の最低ボーダーラインを決めます。

頼むときは「掃除をしてね」ではなく、「掃除機をかけたら、掃除機の中のゴミも捨てておいてね」と、最後に行ってほしい行動まで伝えます。どこまでやるかのラインがはっきりすると、その次の人へのバトンタッチが容易になります。

読者の皆さんに聞きました!

ゆうゆう読者の皆さんに家事シェアについてアンケートを実施しました。「夫は家事をしない」イメージが強い世代ですが、アンケートには意外と手伝うご主人の姿が。なかには「定年後はお互い自分の時間を大切にしよう」と、ご主人から家事分担を提案された方もいるようです。

Q 夫にこれだけはやってほしい家事は?

ゴミ出しやお風呂掃除など、つらい姿勢をとるもの、力の必要なものが多数。他は、食事の準備についての要望も。毎日ではなく、「たまに」「週に1回でいいから」という声は切実。

●私が病気となり先に逝くかも……という状況だったので、自分のことは自分でできるようになってほしい。モコさん(65歳・長野県)

●トイレ、お風呂、洗面所など水まわりの掃除。ネオンさん(55歳・東京都)

●食べた食器を台所に運ぶ!こんなこと家事ともいわないと思いますが、それくらい動かないので。ひまわりさん(65歳・滋賀県)

●私の帰りが遅くなったとき、洗濯物を取り込んでたたむまで。あと、私が不在のときの昼食
作れとまでは言いません。せめて、自分で買ってくるなり用意してほしいです。今は前日に作って置いておきます。ぴーさん(63歳・広島県)

●週に1回、休みの土日にお風呂掃除だけでよいので手伝ってほしい。さくらこさん(63歳・岩手県)

●高くて危ないので、エアコン掃除はしてほしい。ぷりんさん(70歳・宮城県)

●目薬、のどあめ、メモ帳、ペン、本など、自分が使ったものはきちんと片づけてほしいです。今はすべて夫の手が届く範囲に置いたままで、これらのものがリビングのテーブルを占拠。何でも取っておいて散らかすのはやめてほしいです。えさん(67歳・青森県)

Q 家事分担によりできる時間を何に使いたい?

趣味や学びに使いたいという意見が多数。趣味など自分のために使える時間って、とても贅沢ですよね。

●「英語の学び直し」(潮風と波の音を枕に…さん・69歳)
●「体のメンテナンスや運動」(Fukuさん・71歳)
●「コーヒーを飲みながらの読書」(ぴょんたさん・62歳)
●「ボランティアでしている音楽活動の練習」(スノーマンさん・70歳)
●「友人とのランチ」(M.Yさん・69歳)
●「趣味のピアノのレッスン」(ぷりんさん・70歳)

イラスト/さち

※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2025年5月18日に配信した記事を再編集しています。

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