1. トップ
  2. 暮らし
  3. おいしく切り分けた形を積んで崩して組み立てて。イラストレーター・unpisが考える「妄想おもちゃ」

おいしく切り分けた形を積んで崩して組み立てて。イラストレーター・unpisが考える「妄想おもちゃ」

  • 2026.7.31

おもちゃは遊ぶ以上に作ることが面白い。イラストレーター・unpisさんが自由に考えた、“あったらいいな”な妄想をプレゼンテーションしてもらいました。実現できるメーカーさん、連絡お待ちしています!

illustration: unpis / text: Masae Wako

イラストレーター・unpis イラスト
BRUTUS

おいしく切り分けた形を積んで崩して組み立てて

unpisの「妄想おもちゃ」企画書

【商品名】
ホットケーキのつみき

【ターゲット】
おやつが好きな子供

【概要】
形の面白さを味わう木製積み木。白い皿とバターがかわいらしさの鍵
組み合わせるとホットケーキの形にもなる木の積み木。サイズは実物大。天面のみ極薄の金属板を張り、バターのパーツには磁石を仕込む。全体をホットケーキ色に塗装します。来的な世界観は、レトロフューチャーなSF映像作品好きの心を掴(つか)むはず。

一人で入った喫茶店で、角がピシッと揃ったホットケーキが出てくると、こっそりやってみることがあるんです。4等分や6等分じゃなく、ちょっと変わったところにナイフで線を引き、パズルみたいに切り分ける。で、「この多角形きれい」「断面の見え方、カッコいい」などと、じっくり眺めてから味わいます。「ホットケーキって積み木っぽいなあ」と思いながら。

この《ホットケーキのつみき》は木製で、あらかじめ切り分けてあります。動物や建物など、何か好きなものをイメージして形を作ってもいいし、組んでいるうちに思ってもみなかった形が生まれるのも楽しい。崩れた様子や、バラした時の「何これ?」みたいな状態が面白いところも気に入っています。

いずれにしても、白いお皿にのせることと、仕上げのバターがポイント。どんな形を組んでもうっすら漂うホットケーキっぽさに、どこか力の抜けた、おもちゃ独特の愛嬌を感じるのです。

イラストレーター・unpis イラスト
かわいく積めたら飾ってもいいし、バラした姿にも味がある。形の面白さだけで組んだ後、バターをのせることで見え方が変わるのも楽しい。

私には、目の前のものをグラフィックっぽく捉える習慣がついているのですが、積み木って、ものから意味や情報を削ぎ落して、ただの形として見る訓練にもなると思うんです。ものに対する固定観念をいったん取り払い、形そのものが生み出す面白さに触れられる。

これで遊んだ子供が、次にどこかでホットケーキを食べる時、今までと見え方が変わっていたらいいなって思います。

イラストレーター・unpis イラスト
切り分け方の異なるホットケーキ2枚分、磁石を仕込んだバター2つ、皿2枚のセット。

profile

unpis(イラストレーター)

うんぴす/広告、書籍、パッケージ、オブジェ制作のほか、物語作りから関わった『あれ?』や科学的思考を刺激する『スーパーじっけんマシン アワサール』など、絵本も手がける。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ