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料理上手な人がしている5つのこと【人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第116回】

  • 2026.7.25
YUKARI KAWAGUCHI

料理上手な人と聞くと、レシピを何百も覚えていたり、手際よく何品もの料理を並べたり──そんな姿を思い浮かべるかもしれません。けれど、本当に素敵な食卓を囲む人は、案外もっと肩の力が抜けている気がするんですよね。

料理は暮らしを映すもの。だからこそ、料理上手とは上手に作る人より、食べる時間を慈しめる人なのかもしれません。今回はそんな人たちが何げなく続けている5つの習慣をご紹介します。

1. 季節の便りを求めて市場やデパ地下を歩く

YUKARI KAWAGUCHI

有名なシェフだけでなく料理上手といわれる人は、レシピを探す前にまず食材を見に行きます。マーケットに並ぶ瑞々しい野菜。魚屋さんに並ぶ、その朝水揚げされた魚。デパ地下のデリやチーズ売り場から漂う香り。そこには季節の移ろいがそのまま並んでいます。旬の食材に出合い、売り場を歩き、人の知恵や美意識に触れることもまた、感性を磨く大切な時間。

YUKARI KAWAGUCHI

私も決して料理上手というわけではありませんがそれでも、料理は大好き。だから時間があれば、デパ地下や市場へ足を運びます。「この食材にはこれを合わせるのね」「こんな切り方や組み合わせがあるんだ」。そんな小さな発見やプロが考え抜いた食材の組み合わせを無料で学べる場所だと思っているのです。

私にとってデパ地下や市場は、レシピ本よりもずっとライブ感のある大人の料理教室。街を歩くことそのものが次の一皿につながるインスピレーションになっています。

2. 毎日使う調味料こそ、少しだけ贅沢をする

YUKARI KAWAGUCHI

料理を美味しくしてくれるのは、高価な食材だけでしょうか。私はむしろ、毎日手に取る塩やオリーブオイル、醤油、味噌といった調味料が一皿の印象を大きく変えてくれると思っています。たとえば、香りのいいオリーブオイルを最後にひと回しするだけで、シンプルな野菜料理に奥行きが生まれる。丁寧に仕込まれた味噌で作るお味噌汁は、それだけでごちそうに。

すべてを特別なものに、というのではなく、これは好き! と思える一本だけでもいい。調味料は味をつけるものではなく、料理を完成させる最後のひと匙。毎日使う調味料こそ、少しだけ贅沢をしてみませんか。

3. この人といえば! という一品をもつ

YUKARI KAWAGUCHI

料理上手だからといって、何でも作れる必要はありません。家族から「また作って」とリクエストされるカレーや友人に振る舞うたびに喜ばれるパスタ。季節になると作りたくなるお稲荷さんや、ふと食べたくなる素朴なクッキー。そんな「この人といえばこれ」という一品を持っている人は、強い!

何度も繰り返し作るうちに、火加減や塩加減が少しずつ自分のものになっていく。そうして生まれた一品はやがてあなたの十八番になり、それが料理上手といわれるようになっていくはずです。

4. 段取り上手は料理上手

切り込みを入れて先に煮る。おでんで大切な下準備。 YUKARI KAWAGUCHI

シェフや料理教室の先生など、料理上手といわれる人ほど大切にしているのが下準備。冷蔵庫を開けて食材を確認する。野菜を切る順番を決める。器を先に並べておく。どれもほんの数分のことですが、そのひと手間がキッチンに穏やかな余白をつくってくれます。

焦らず、慌てず、整えてから始める。そんな所作まで含めて、料理上手には美しさがあると思うんです。

5. 盛り付けは料理の最後の身支度

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料理はお皿に盛るところまでがひとつの物語。そう思っています。

メニューに似合う器を選び、少しだけ余白を残して山高になるように盛り付ける。最後に薬味やハーブをそっと添えてみる。それだけで同じ料理でも驚くほど表情が変わります。少し形が不揃いな野菜も家庭らしい煮物も、お気に入りの器に丁寧に盛りつければ、それだけで今日はうまくいったと思える。

YUKARI KAWAGUCHI

デリで買ってきた一品があってもいいし、食卓に並ぶのが家庭料理だけの日があってもいい。大切なのは肩肘を張ることではなく、「おいしいね」と笑い合える時間をつくること。

料理上手とは、レシピの数や手際の良さだけで決まるものではなく、美味しい料理はもちろん、その一皿を囲む心地よい空気まで大切にできる人。

そんな人に私は憧れています。


※この記事は2026年7月25日現在の情報です。

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