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チャドウィック・ボーズマンの遺産問題が法廷へ 兄弟が妻を提訴

  • 2026.7.24

2020年に大腸がんで死去した俳優チャドウィック・ボーズマンの遺産をめぐり、死去から約6年を経て新たな法廷闘争が持ち上がった。兄弟2人が、妻テイラー・シモーン・レジャード・ボーズマンを遺産管理人から解任するようロサンゼルスの裁判所に申し立てたことが、米TMZが入手した法廷文書から明らかになった。(フロントロウ編集部)

兄弟が法廷へ、「家族は遺産の実態を知らされていない」

米TMZによると、チャドウィックの兄弟ケヴィンとデリック・ボーズマンは7月17日、ロサンゼルスの裁判所に申立書を提出した。解任を求められたのは、故人の妻で遺産管理人を務めるテイラー・シモーン・レジャード・ボーズマンだ。兄弟は、テイラーが遺産を適切に分配せず、家族に十分な情報を開示してこなかったと主張している。

申立書で兄弟が問題としてあげているのは主に4点だ。第一に、銀行口座や残余金、知的財産権などの資産が十分に開示・分配されていないこと。第二に、SAG-AFTRA(米映画俳優組合)などから支払われる残余金の詳細や処理状況が明らかにされていないこと。第三に、母キャロリンが受け取る予定だった4万ドルの長期介護保険に関する資産が分配されていないこと。さらに、チャドウィックの名前や肖像、知的財産に関する権利をテイラーが一方的に管理し、家族が関与できていないと主張している。

兄弟は、テイラーに全資産の会計報告と残余資産の分配を求めるとともに、遺産管理人から解任するよう裁判所に申し立てている。後任には、専門の受託者で法廷会計の専門家でもあるジェイソン・ルービンを任命するよう求めている。テイラーからの公式コメントは、現時点では確認されていない。

遺言を残さず死去、2022年の分配命令から約4年

チャドウィック・ボーズマンは2020年8月28日、2016年に診断された大腸がんの合併症により死去した。享年43歳。遺言書を残していなかったため、遺産をめぐる手続きは複雑な経緯をたどってきた。

2022年には遺産の最終分配が承認され、妻テイラーが50%、両親のリロイとキャロリンがそれぞれ25%を受け取ることになった。残る50%はテイラーに分配されることになったが、兄弟側は今回の申立書で、その2022年の命令からおよそ4年が経過した現在も、両親が命令で定められた資産や保険金を十分に受け取っていないと主張している。

チャドウィックは『ブラックパンサー』シリーズをはじめ、ジャッキー・ロビンソンを演じた伝記映画『42~世界を変えた男~』、遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』など数多くの作品に出演し、その急逝はハリウッド全体に深い悲しみをもたらした。死後もその功績と作品は広く語り継がれており、今回の遺産をめぐる対立は、今後の裁判所の判断に注目が集まる事態となっている。

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