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人生の中で「一人称」を変えるタイミングは? オレと言い始めた孫、ほっこりするおじいちゃんも昔を思い出し…【書評】

  • 2026.7.23

【漫画】本編を読む

漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリさん(@yukinohotel)による『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。

おじいさんと孫が遊んでいると、幼い孫が「ぼく…じゃなくて、えっと、オレさぁ」と話し出す。「ぼく」から「オレ」へ。一人称の変更は、「ぼく」が恥ずかしくなってしまったのか。もう子どもじゃないもん、という精一杯のアピールなのか。なんにせよ、立派な成長の証と言える。

おじいさんにとっても一人称の変化から感じられる孫の成長は、微笑ましく喜ばしいものでしかない。そして、おじいさんも思い出すのであった。「一人称を変えるのってなんだか照れ臭いもんじゃよなぁ。ワシも…」

そう、おじいさんにだって、幼い頃はあったのだ。孫の成長を見て自分の幼少時代を思い出したのかぁと、ほっこりしかけたものの、おじいさんが思い出したのは「子どもの時」ではなく……。

また、こんなお話も。頑固職人の元へやって来た若者が、「あのー 僕は何をすればいいんでしょうか…?」おずおずと問いかける。

職人は「教えてもらおうなんて思うんじゃねぇ」「技は、見て盗め」と昔気質ではあるものの、厳しい職人の世界を生き抜いてきた漢のカッコよさが光る一言。

昨今、賛否両論はあると思うが、こういう昔気質な漢の生き様も嫌いではない……と思いきや、そんなカッコイイ話ではないようで――。

どちらも予想外なオチだが、共感度が高い内容ではないだろうか。読者をクスッとさせてくれること間違いなしだ。

文=雨野裾

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