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FWの“失敗しない選び方”とは?最新FW20モデルを試打解説!

  • 2026.7.21

新製品はドライバーに注目が集まりがちだが、2026年はFWの評価が高い。もっとも難しいといわれるクラブに、どんな変化が起きたのか、鹿又が解説!

数年前は「 ぶっ飛びスプーン」が話題になったが最新FWは飛び系から「狙える系」に変わった!

鹿又は2026年モデルのフェアウェイウッドについて「トレンドが大きく変わった」と分析。そのポイントは、打球の高さとスピン量にある。

ドライバーは2026年も低スピン・高初速を追求したモデルが主流で、とくに海外メーカーはその傾向が強い。しかし、フェアウェイウッドになると海外メーカーでも「グリーンで止まる弾道」の性能を追求しています。そこにはPGAツアーで戦っている選手からのリクエストも反映されているのでしょう。

弾道で大きく変わったのは、打ち出し角とスピン量です。キャロウェイの「クアンタム」などはインパクト直後から打球が高く浮いてくれますし、「スピナーシリーズ」に関してはショートアイアンやウエッジくらい打球が高くて驚きました。

テーラーメイドの「Qi4D」も適度なスピンが入ることで最高到達点が高くなっています。ツアーモデルでも極端なロースピンで「3番ウッドで3 0 0 ヤードも飛ばせる!」みたいなモデルは少なくなってきましたね。

また、性能のバリエーションが増えたことも最新モデルの傾向です。同じターゲットを想定していても、メーカーによってコンセプトはまったく異なります。そのなかから自分に合う1本を選ぶポイントは「顔、弾道、シャフト」です。

傾斜のある地面から打つフェアウェイウッドは顔が大事。弾道はやや高めを選んだほうがスコアアップにつながる。そして、シャフトもドライバーやアイアンとのバランスが崩れない重さを選択することが大切です。

「フェアウェイウッドは3、5W と順番にそろえるのではなく、自分が打ちたい距離から番手(ロフト)を選んだほうが失敗しません」

高弾道でグリーンに止まる弾道が打てます!

「打感も変わってきて弾き系が減った。フェースに乗る感覚、押せるフィーリングのモデルが増えましたね」(写真左)

「4、5W の弾道が高くなっていて200 ヤード以上のショットでも“止まる弾道”がイメージできます」(写真右)

鹿又流「スコアアップFW」は顔、弾道、シャフトで選ぶ

顔:ロフトを含めた形状選び

ヘッドサイズだけでなく、ロフトによる安心感も重要。地面から打つクラブなので、ヘッドの「すわりのよさ」も大切

弾道:イメージどおりかやや高め

理想は自分がイメージした高さが出せるモデル。もしくは、もう少し高めを選んだほうがグリーンをとらえやすい

シャフト:ドライバーより軽くなるのはNG

シャフト重量はドライバーより5 〜10g 重めが基本。ただし、ドライバーと同じ重さはOK!軽くなるのはNG

【キャロウェイ】クアンタム MAX

3W15度、3HL16.5度、5W18度、7W21度、HEAVEN20度、9W24度、11W27度

高打ち出しの「エリート」以上の高弾道設計

前ブランドの「エリート」以降、キャロウェイのFWはあきらかに打ち出し角が高くなって、打球が高く上がりやすくなりました。「クアンタム」はさらにスピン量も安定するようになって、タテ距離のバラツキが少ない。曲がり幅も少なくて着弾範囲が安定しています。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ ATHLEMAX 50(R、SR、S)など
●重さ/ 約315g(3W・S)
●価格/ 6万7100円

【キャロウェイ】クアンタム MAX D

3W15度、3HL16.5度、5W18度、7W21度

つかまりはいいけど左に行かない!

「MAX」と比べると、投影面積がひと回り大きくて安心感がある。打ち出しも「MAX」よりも高くなるのでラクにボールが上がってくれる。ボールのつかまりもよくなっていますが、決して左に行くことはないので、スライスに悩んでいる人でも、ストレートに近い弾道が打てます。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ATHLEMAX 50(R、SR、S)
●重さ/約318g(3W・S)
●価格/ 6万7100円

【キャロウェイ】クアンタム ◆◆◆

3W15度、5W18度、7W21度

球がフェースに乗って強い中弾道で飛ぶ

ほかの「クアンタムシリーズ」とは異なり、低音で締まった打球音と感触がします。ボールがフェースに乗ってくれるので、操作性がよくてボールを強く押せる。「MAX」系が高弾道だとすれば、「♦♦♦(トリプルダイヤモンド)」は中弾道。風に負けない強い弾道で飛びます。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ TENSEI GRAY60 for Callaway(S)
●重さ/約325g(3W)
●価格/ 6万9300円

【キャロウェイ】クアンタム Ti

3W15度、5W18度

「MAX」と「♦︎♦︎♦︎」を融合した打感と弾道

チタンフェースを採用した「クアンタム Ti」は「MAX」に近い形状で、打った印象としては寛容性がありつつ操作性もあるので、「MAX」と「♦♦♦」の中間的なモデルのフェアウェイウッドに感じました。弾道は中・高弾道で、打感は乗り感がありつつ弾いた感覚もします。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ TENSEI GRAY60 for Callaway(SR、S)
●重さ/約324g(3W・S)
●価格/ 9万3500円

【キャロウェイ】クアンタム ミニ BUFFY

4W17度

苦手な人でも短くて芯に当たる

ヘッドサイズが3番ウッドで、長さが5番ウッドになっているのが「ミニ バフィ」。大きいのに短いから、とにかく芯に当てやすい。フェアウェイウッドが苦手な人でも使いやすいでしょう。打点が安定するので、キャリーの距離がそろってくれるのも大きな魅力のひとつですね。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ATHLEMAX 50(S)など
●重さ/約322g
●価格/6万7100円

【キャロウェイ】クアンタム ミニ SPINNER

7W21度、9W24度、11W27度

1番の驚き!ウエッジと同じ高さ

今回の新作のなかで、1番の驚き!ショートウッドのイメージを変える弾道で、とにかく打球が高く上がってくれます。「スピナー」という名前のとおり、しっかりとスピンが入る。9、11Wはウエッジと同じくらいの高さまで上がるので、グリーンで確実に止まってくれます。

SPEC
●シャフト(フレックス) / ATHLEMAX60(S)など
●重さ/約336g(7W)
●価格/ 6万7100円

【ダンロップ】ゼクシオ 14

3W15度、4W16.5度、5W18度、7W20度、9W23度

FWも初速アップ!ゼクシオらしさは健在

新作の「ゼクシオ 14」ドライバーはあきらかにボール初速が速くなっていましたが、フェアウェイウッドも初速性能が向上。それでも、打感、やさしさ、弾道の高さは、今までの「ゼクシオらしさ」を継承。打球の直進性の高さと振りやすさはゼクシオならではの魅力です。

SPEC
● シャフト( フレックス)/ゼクシオMP1400(R2、R、SR、S)
●重さ/ 287g(3W・R)
●価格/ 6 万4900 円

【ダンロップ】ゼクシオ 14+

3W15度、4W16.5度、5W18度、7W20度

「ゼクシオ」のやさしさに操作性あり

ボール初速の速さは「ゼクシオ14」とほぼ同等でしたが、弾道は少し抑えめになっていて打球音も低め。ヘッドサイズもコンパクトになっています。中・上級者にとっても使いやすい操作性があって「ゼクシオ 14」に少し「スリクソン」のテイストが入っている雰囲気ですね。

SPEC
●シャフト(フレックス) / SPEEDER NXDST for XXIO( R、SR、S)
●重さ/ 314g(3W・S)
●価格/ 6万4900円

【テーラーメイド】Qi4D

3W15度、3HL16.5度、5W18度、7W21度、9W24度

PGAツアーで高評価 現代FWのど真ん中

「Qi4D」はPGAツアーのトップ選手が使っていて、契約外の選手からも評価が高い。打感、飛距離、弾道、操作性、構えやすさのバランスが秀逸です。イメージしたとおりの打球が打てる「現代フェアウェイウッドの中心的なモデル」だといっても過言ではありません。

SPEC
●シャフト(フレックス)/REAX 55( SR、S)など
●重さ/ 317g(3W・S)
●価格/ 6万7100円

【テーラーメイド】Qi4D MAX

3W15度、5W18度、7W21度、9W24度

払い打ちでも高弾道で飛ぶ!

基本的な性能は「Qi4D」と似ていますが、弾道がさらに高くなって、ボールのつかまりがよくなったのが「MAX」。ヘッドの投影面積としては2回りくらい大きくなっていて、払い打つスイングでも高弾道でキャリーが伸びる。トップしたときの下側ヒットにも強いです。

SPEC
●シャフト(フレックス)/REAX 55 (R、SR、S)
●重さ/316g(3W・S)
●価格/6万7100円

【テーラーメイド】Qi4D MAX LITE

3W15度、5W18度、7W21度

HS38m/秒前後のための飛び系FW

振りやすくて飛ぶというのが第一印象。3Wで280g台、5Wで290g台という軽量設計。ドライバーのヘッドスピード38m/秒前後のゴルファーがもっとも飛ばせるモデルだと思います。シャローヘッドになっていて、ボールを拾いやすいのも大きな特徴です。

SPEC
●シャフト(フレックス)/REAX 45 (R、SR)
●重さ/286g(3W・R)
●価格/6万7100円

【つるや】アクセル ゴールド プレミアム

3W15度、5W18度、7W21度

高反発なのに意外と万人向け!

高反発などルール不適合モデルはシニアゴルファー向けのイメージが強いですが、このモデルは万人向き。オーソドックスな振り感で、シャフトを含めてバランスがよい。ダウンブローでもレベルブローで打ってもOK。高反発設計なので、もちろん飛距離性能も高いです。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ AXEL GOLD デュアルフレックスカーボン(R、S)
●重さ/ 289g(3W・R)
●価格/ 8万2500円

【本間ゴルフ】TW777 MAX

3W15度、5W18度、7W21度

構えやすい「MAX」純正シャフトがいい

他メーカーの「MAX」と比べると、オーソドックスな顔でとても構えやすい。HONMAらしい打感のよさも魅力です。打っては、高弾道で直進性が高いボールになる。純正シャフトの出来も非常によく、インパクトに向かってフェースがスクエアに戻ってくれる感覚です。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ VIZARD for TW777(R、SR、S) など
●重さ/約317g(3W・R)
●価格/ 6万3800円~

【本間ゴルフ】TW777

3W15度、4W16.5度、5W18度、7W21度

HONMAらしい打感 球の打ち分けもできる

兄弟モデルの「MAX」以上に、往年のHONMAの顔と打感のよさを感じる。スクエアに構えやすいだけでなく、地面に置いたときにヘッドのすわりもいい。打感はフェースに食いつくような心地よさがあります。ミッドサイズのヘッド形状は操作性がいいので、球筋の打ち分けもできます。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ VIZARD BLUE(S) など
●重さ/ 約324g(3W)
●価格/ 6万3800円~

【本間ゴルフ】BERES

3W15度、5W18度、7W21度

やさしさ満点!シャフトはムチ系!

軽量設計でシャフトのしなりも大きいモデルです。シャフトはムチのようにしなってからしなり戻るので、ヘッドスピードが遅い人でも飛距離を伸ばせます。ミスヒットにも強く、弾道も高い。シニア世代のゴルファーの残り200ヤード前後の救世主になってくれる1本です。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ ARMRQ FLIGHT3S FAIRWAY(LIGHT R、R、SR、S)など
●重さ/約300g(3W・R)
●価格/ 11万円~

【ミズノ】JPX ONE

3W15度、5W18度、7W21度

実戦向きのスピン量

「JPX ONE」はドライバーが話題ですが、FWはフェースが1層なので打感はノーマル。飛距離重視というよりは、スピンがしっかりと入る実戦向きのフェアウェイウッドです。ボールのつかまりは抑えられているので、左へのミスが出ない。ドローヒッターと相性がいいでしょう。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ TENSEI BLUEMM F(R、SR、S)など
●重さ/約326g(3W・S)
●価格/ 5 万8300 円

【ロイヤルコレクション】VX MAX

3W15度、5W18度

タテ距離も安定して曲がり幅も少ない

高弾道のストレートボールが打ちやすいモデルです。深重心設計のシャローフェースになっているので、打ち出しが高く、そこからハイスピンでどんどん高く上がる。上下左右のミスヒットに強くてスピン量を確保してくれる。タテ距離も安定していて、曲がり幅も少ないですね。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ RCVQ5F(LITE、R、SR、S、X)など
●重さ/ 319g(3W・S)
●価格/ 5万7200円~

【PXG】Lightning

3W15度、4W17度、5W18度、7W21度、9W24度、11W27度

パワーヒッター好みのディープ形状

最近は払い打つ系のフェアウェイウッドが増えていますが、このモデルはディープな形状になっていて、パワーヒッターがダウンブローに打ったときに1番いい球が打てるタイプ。インパクトに厚みがあって、打球も強い。吹け上がるミスが出にくいところもアスリート向けです。

SPEC
●シャフト/ Diamana V3 PXG など
●重さ/ 215g(3W・ヘッド単体)
●価格/ 6万500円~

【プロギア】スーパーegg

3W16度、5W19度

六角形でも違和感なし高反発ならではの初速

六角形というユニークな形状ですが、フェース面はスクエアに合わせやすいし、構えたときの違和感はありません。超シャローフェースになっているので、打点がフェース中央よりやや上に当たりやすく、高弾道かつ低スピンで飛ばせます。圧巻のボール初速は高反発ならではです。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ スーパーegg(R2、R、SR)
●重さ/290g(3W・R)
● 価格/ 8万8000円

【グローブライド】オノフ FAIRWAY ARMS AKA

3W15度、5W18度、7W21度、9W24度

3Wと5Wは飛び系 7Wと9Wは狙える系

ヘッド形状は「KURO」に近くなっていますが、チタンフェースの弾き感や打球の上がりやすさは「AKA」の特徴をしっかり継承している。3Wと5Wはスピン量を抑えた飛距離重視の設計ですが、7Wと9Wはスピンがしっかり入って安定したボールが打ちやすくなっています。

SPEC
●シャフト(フレックス)/ SMOOTH KICKMP-526F(R2、R、SR、S)など
● 重さ/ 303g(3W・R)
●価格/ 6万6000円~(3、5W)、5万5000円~(7、9W)

「この性能に注目!」 最新20本からカノマタ厳選の4モデルをピックアップ!

どのメーカーのフェアウェイウッドも完成度が高かったのですが、私が10メーカーから厳選するならキャロウェイ、テーラーメイド、ダンロップ、つるやゴルフです。

今のフェアウェイウッドのトレンドを作っているのがキャロウェイ「クアンタム MAX」とテーラーメイド「Qi4D」ですが、両モデルともに弾道、スピン量、飛距離のバランスがよくて、20モデルの「ど真ん中」にいるクラブ。フェアウェイウッドを購入するときは、まずはこの2モデルを試打してから、ほかのモデルと打ち比べるのがわかりやすいと思います。

「ゼクシオ14」は、今までのゼクシオシリーズのよさを継承しつつ、飛距離性能が上がったことがすごく魅力的。やさしさと飛距離を両立しています。金色のデザインが特徴的なつるやの「アクセルゴールドプレミアム」は、打ちやすくてクセがない。ルール不適合モデルの常識を変えるパフォーマンスを発揮します。

【ダンロップ】ゼクシオ 14

2モデルの個性がはっきり分かれる

正直にいうとドライバーを試打したときは「ゼクシオ 14+」より「ゼクシオ 14」のほうが断然よかったのですが、フェアウェイウッドは2モデルとも素晴らしい出来。やさしさの「14」、操作性のいい「14+」と個性がはっきりと分かれています。

【テーラーメイド】Qi4D

間違いなく新作のベスト3に入る

テーラーメイドのフェアウェイウッドは、何十年も前から評判がいいのですが、「Qi4D」は近年のひとつの完成形といえるでしょう。形状、弾道、打感、操作性、直進性のバランスがいい。間違いなく今年の新作のベスト3に入ります。

【キャロウェイ】クアンタム MAX

AIフェースの効果はこちらでも健在

フェアウェイウッドでもAIフェースの実力は健在で、打った結果に大きな効果を発揮しています。AIフェースによって、打点がズレたときでも打球のスピン量が安定する。スピン量の安定は、弾道の高さや球筋をそろえてくれます。

【つるやゴルフ】アクセル ゴールド プレミアム

高反発なのにターゲット層が広い

従来の高反発クラブは、シニア向けだったり、シャフトのしなりが大きすぎたり、クセが強いモデルが多かった。ところがこのクラブは、シャフトもルール不適合にするなどの工夫で幅広いゴルファーが使える。新タイプの高反発モデルです。

いかがでしたか? この記事を参考にFWを選んでみてくださいね。

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一
撮影=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール

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