1. トップ
  2. 「今日からお前は奴隷だから」婚姻届を提出した直後に発したモラハラ夫の言葉。壮絶な結婚生活を強いられた妻が立ち上がる反撃の物語【書評】

「今日からお前は奴隷だから」婚姻届を提出した直後に発したモラハラ夫の言葉。壮絶な結婚生活を強いられた妻が立ち上がる反撃の物語【書評】

  • 2026.7.19

【漫画】本編を読む

『モラハラ夫討伐日記 ~「今日からお前は奴隷だから」で始まった結婚生活を、離婚裁判で終わらせた話~』(カコマツ/KADOKAWA LifeDesign)は、モラハラ夫との結婚生活と、その後の離婚調停、裁判までを描いたセミフィクションのコミックエッセイである。

主人公・カコは、夫・誠との子どもを妊娠し、結婚を決意する。しかしカコと子どものために頑張ると言っていた誠が、結婚直前に突然無職となってしまう。それでも彼とふたりで力を合わせて乗り越えようと考えていたカコは、婚姻届を提出したその日に、誠から「今日からお前は奴隷だから」という衝撃の言葉を告げられる。

結婚生活の始まりの日に投げかけられたその一言から理不尽な毎日が始まる。妊娠中のカコを気遣うような態度を見せたかと思えば、次の瞬間には暴言を吐く。仕事探しを手伝おうとすれば逆ギレし、両親学級にも興味を示さない。さらに外食先では妊娠中のカコの体形にまで口を出す。それでもときおり優しさを見せる誠に対して、いい夫になろうと努力しているのかと期待してしまうカコの姿が心苦しい。

やがてカコは夫の不倫に気づく。しかも相手女性を妊娠、中絶させ、その費用すら支払っていなかったことまで明らかになってしまう。やがて別居し、反省していることを期待して話し合いの場を設けるものの、誠の口から出たのは謝罪などではなく、自分こそが被害者という主張だった。ここから物語は泥沼の離婚調停と裁判へと進んでいくのだ。

こうした壮絶な体験談でありながら、調停や裁判の流れが非常にわかりやすく描かれているのも魅力だ。そしてカコが証拠を武器に少しずつ状況を変えていく過程は読み応えがあり、追い詰められながらも子どもを守るために前へ進んでいく姿にも引き込まれる。

モラハラ夫との壮絶な戦いとその果てに自分の人生を勝ち取る様子は、まさにタイトルにある「討伐」という言葉の通り。カコの強さが心に残る、勇気をもらえる作品だ。

文=ちゃむ

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ