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1,000円でできるお楽しみがいっぱい! 毎日に小さなごほうびを見つける人気のコミックエッセイ『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』に3巻登場!【書評】

  • 2026.7.19

【漫画】本編を読む

※本稿で紹介する作品は著者の実体験に基づいて描かれたエッセイです。価格や商品内容は書籍販売時点での内容となり、現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。

1,000円あったら何ができるだろう。物価高とはいっても、ちょっと探してみれば使い道はたくさんあるものだ。『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』(おづまりこ/KADOKAWA)は、月に一度、1,000円で自分を楽しませる「小さなごほうび時間」を描いたコミックエッセイ。その人気シリーズに第3巻が登場した。

本巻でも、思わず真似したくなる1,000円の使い道が次々と登場する。たとえば、昭和21年創業の老舗うどん屋で王道のきつねうどんを味わう、文房具店で気に入った便箋と封筒を選ぶ、ローズの香りの洗剤で洗濯タイムをいつもより少しだけ華やかにする、昼下がりに京都御苑の木漏れ日の下でコーヒーと一緒にパンを頬張るなど。どれも1,000円で叶う立派なごほうびとなり、そんな日常のすぐそばにある幸せが柔かなタッチで描かれていく。

掲載されているさまざまなエピソードで特に幸せを感じたのは、新幹線に乗ると必ず買って食べるいなり寿司のエピソード。新幹線に乗る予定はないけれど、あの味が恋しくなり、いつも買っているお店で1,000円分のいなり寿司を夕食にしようと思い立った著者。「わさび」「生姜」「五目」など、全部で7個を選び、ひとつめを食べながら、次はどの味にしようかと考える時間がたまらない。家にいながら新幹線で弁当を広げている気分を楽しんでいる姿を見ると「今度自分もやってみよう」と思ってしまった。

1,000円の使い道をちょっと考えるだけで、思った以上に気分がアガる。何を買うか、どこで過ごすか、どう楽しむか。それを考える時間まで含めると、なんとなく使ってしまうと一瞬で消える1,000円の価値が、読後にはとても大きくなっていることに気づくだろう。

普段、何気なく使っている店や、選んでいる日用品も、ごほうびとして意識してみると違った側面が見えてくる。次の休日は自分も1,000円で何をしようかとつい考えてしまう、日常を特別にするヒントがたっぷり詰まった作品だ。

文=つぼ子

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