1. トップ
  2. こむら返りで「とにかく伸ばす」はNG。肉離れを防ぐ、足の名医直伝「かかとプッシュ法」とは

こむら返りで「とにかく伸ばす」はNG。肉離れを防ぐ、足の名医直伝「かかとプッシュ法」とは

  • 2026.7.19

こむら返りで「とにかく伸ばす」はNG。肉離れを防ぐ、足の名医直伝「かかとプッシュ法」とは

「こむら返りは、血流の悪化とセンサー異常が原因です」と語るのは、足専門の整形外科医・北城雅照先生。多くの足の悩みを診てきた専門医がすすめる、こむら返りを防ぐ最強メソッドが話題です。『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』(アスコム刊)よりお届けする第2回は、突然のこむら返りに即時対応!「かかとプッシュ法」です。

突然のこむら返りには「かかとプッシュ法」で即時対応!

前回ご紹介した「こむら返りリセット法」を実践していただければ、かなりの確率で「今夜のこむら返り」を防ぐことができます。

でも、それでも、こむら返りになってしまったら……?

そんなときのために、併せて覚えていただきたいのが
「かかとプッシュ法」です。

こむら返りが起こったとき、「とにかく足を伸ばさなきゃ!」と思っていませんか? じつはそれ、間違いなんです。

こむら返りが起こっている足は、伸ばすのではなく「しっかり足首を曲げる」のが正解です。

なぜなら、いきなり伸ばしてしまうと筋肉を痛めるばかりか、筋繊維が断裂して肉離れを起こしてしまうおそれがあるからです。

この「かかとプッシュ法」なら、足首を曲げることで腱紡錘をしっかりと刺激することができ、脊髄から筋肉に「筋肉が縮んでしまっているぞ!」「筋肉を伸ばせ!」という指令を出すことができます。

これによって筋肉の過収縮が収まり、こむら返りが改善されるのです。

耐えがたい痛みを迅速に鎮める「お守り」として、ぜひご活用ください。

例えば、右足のふくらはぎがこむら返りを起こしたとしましょう。

痛みをこらえてまずは起き上がり、次のような姿勢をとってください。

かかとプッシュ法 その1

最初の姿勢(右足のふくらはぎがこむら返りを起こした場合)

① 上体を起こし、右手で右足のひざの下をしっかり抱える
② そのまま右足を浮かせるように持ち上げる
左足は自然な姿勢で伸ばしておく

足を伸ばし、長めのタオルなどを使って鎮める方法もありますが、こむら返りが起こっているときに、それを取りにいく余裕なんて実際はありません。

できるだけ迅速に、この姿勢をとること。

それが、痛みを最小限に抑える最適解です。

腱を刺激してふくらはぎの収縮を抑える

③ 左手で、右足のかかとをしっかりと握る
④ かかとをぐいっと押し込んで、足首を「曲げる」ように動かす
右足のつま先がすねの方向に動くようにし、かかとを伸ばすことで、かかとにつながっている「腱」の部分を刺激するように意識する
⑤ こむら返りが治まるまで、何度かこの動作をくり返す

この動作でアプローチしているのは、かかととつながっているふくらはぎの「腱」の部分です。かかとをプッシュする動きで、この部位を刺激していきます。

この動作を何度かくり返すことで、ふくらはぎの筋肉の収縮が治まって、痛みもやわらいでいくはずです。

腱をうまく刺激できなかったときは

最初は、「かかとをプッシュする」要領がわかりにくいかもしれません。

そんな場合は、土踏まずのあたりを握って、足の甲をすねに近づけるイメージで、足首の関節をぐいっと「曲げる」動きを試してみてください。

かかとプッシュ法 その2

① 土踏まずを左手で握り、足首の関節をぐいっと「曲げる」ように動かす
足の甲を少しだけすねの方向に動かすイメージ
② こむら返りが治まるまで、何度かこの動作をくり返す

要領がわからない場合は、左手の位置を変えて足首を動かしてみる。両手で行ってもよい

★ポイント★

つま先ではなく、足の甲をすねに近づける

こちらの場合も、かかとにつながっている「腱」をしっかり意識するのがコツです。「かかとプッシュ法 その1」と同じく、腱にあるセンサー(腱紡錘)に刺激を送ることで、暴走して収縮していたふくらはぎの筋肉がスッと落ち着いていきます。

こむら返りが起こると、痛みでパニックになりがち。

でも、この「かかとプッシュ法」を覚えておけば、どんなタイミングで起こっても慌てず対処できるようになります。

夜中の突然の激痛にも、冷静に対応できる“お守りのようなメソッド”です。

こむら返りが起こっていないときに、練習しておいてもいいですね。

いざというときに、きっとあなたを助けてくれるはずです。

イラスト/丸口洋平

※この記事は、『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』北城雅照著(アスコム刊)をウェブ記事用に再構成したものです。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ