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アンソニー・ホプキンス、88歳でアルバム発売 長年の夢を実現

  • 2026.7.17

俳優のアンソニー・ホプキンスが88歳でDecca Classicsと専属契約を結び、オーケストラ作品を集めたアルバムをリリースすることが明らかになった。「音楽は私が最初に望んだもの、最初の夢だった」と語るホプキンスにとって、これは60年以上にわたって作曲を続けてきたホプキンスにとって、長年の夢の実現だ。(フロントロウ編集部)

4歳でピアノを始め、6歳には即興演奏「俳優である前に音楽家だった」

アカデミー賞を2度受賞し、『羊たちの沈黙』や『ウェストワールド』などで世界中に知られるアンソニー・ホプキンスが、クラシック音楽の名門レーベル「Decca Classics」と専属契約を結んだ。Entertainment Focusなどが伝えた。アルバム名は『Life is a Dream(ライフ・イズ・ア・ドリーム)』。2026年8月21日のリリースに先駆け、7月10日には先行シングル「Bracken Road」も公開された。

じつはホプキンスは、俳優として世に出るよりもずっと前から作曲を続けてきた。ウェールズのポートタルボット生まれの彼は4歳でピアノを始め、数年後にはベートーヴェンやショパンを演奏していた。6歳の頃にはすでに即興演奏をしており、10代になると、地元の演劇作品のために音楽を書いていたという。「音楽は私が最初に望んだもの、最初の夢だった。生涯にわたって作曲を続けてきた。なかには何十年も私とともにあり、今でも繰り返し向き合っている曲もある」とホプキンスは語っている。

グラミー賞受賞指揮者と組み、アレクサンドラ・パレスで録音

今回のアルバムは、グラミー賞受賞指揮者のグスタボ・ドゥダメルが指揮を、フィルハーモニア管弦楽団が演奏を担当。2026年4月、ロンドンのアレクサンドラ・パレスで録音された。チェリストのグレゴリオ・ニエトとピアニストのセルジオ・ティエンポ、さらにバッハ合唱団とウィンチェスター大聖堂の少年聖歌隊も参加している。

先行シングル「Bracken Road」は、組曲『1947: Suite for Solo Piano and Orchestra』の第2楽章。ウェールズのマーガムで過ごした少年時代の記憶をもとに書かれたもので、当時の街並みや草原、農地、山々の風景を音楽で描いた作品だ。1963年にリバプール・プレイハウスで若手俳優として稽古に励んでいた頃、稽古前の静かな朝、舞台裏に置かれたアップライトピアノで即興演奏をしていた際に生まれたメロディーが原型で、エルガーの交響曲第1番の緩徐楽章に着想を得たオーケストレーションが特徴で、伸びやかな弦楽器や弱音器を付けたトランペット、クラリネット、ピアノが温かく内省的な音の世界を生み出しているという。

ホプキンスは「Deccaと契約できたことは、生涯の名誉だ」と述べ、今回の制作でタッグを組んだドゥダメルを「ひとつひとつの音符に深く忘れがたい意味を与え、聴く人の感情と想像力をかき立てる情景をつくり出してくれた」と称えた。ドゥダメルも「アンソニーが舞台やスクリーンで見せてきた豊かな想像力、人間性、感情の真実は、彼の音楽にも息づいている」とコメントしている。88歳にして音楽家として新たな一歩を踏み出したホプキンスに、注目が集まっている。

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