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「思考は巧妙に飲む理由を探す」アルコール依存症から回復した今も忘れないこと【著者インタビュー】

  • 2026.7.15

【漫画】本編を読む

「たった一杯だけ」と出勤前に手を出したカルーアミルク。その一杯からアルコール依存症になり、苦しんだ日々を綴ったのが『人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話』(かどなしまる/KADOKAWA)だ。著者・かどなしまるさんが、会社の人間関係のストレスをきっかけにアルコール依存症となり、その回復までを描いたコミックエッセイである。駅のトイレなどでお酒を飲んでからの出勤が常習化。仕事にも双子の妹との生活にも支障が出ているのに、それでもお酒がやめられない……。そんな明らかに異常だった日々と、回復するまでの道のりが生々しく語られている。かどなしまるさんに、アルコール依存症だった当時の心境や、振り返ることで見えてきた根本的な原因、自身の性格について語ってもらった。

※本作品はアルコール依存症に関する内容となっており、作品は一部センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

――本書の発売から時間が経ちましたが、その後アルコールとの付き合い方に変化はありましたか?

かどなしまる(以下、かどなし):以前は「頼りになる相棒」の座にお酒がずっといたのですが、今では全くお酒を飲まないわけではないものの、「飲まないほうが普通」という考え方になっています。「飲みたい」という思考になっても、距離を取って捉えられるようになってきました。「思考は巧妙に飲む理由を探す」ということは今も絶対に忘れないようにしています。

――ブログを拝見して、妊娠・出産もされたと知りました。お酒について悩むことはなかったのでしょうか?

かどなし:「頼りにしたくないのに飲んでしまう」とか、「衝動的に飲んでしまう」という段階は既に抜けていたので、お酒について悩むことはありませんでした。今もありません。無事にとてもかわいい、珠のような娘と毎日を過ごしています。

――本作について反響はいかがでしたか? 印象に残っている読者からの反応があれば教えてください。

かどなし:共感してくださる方もいれば、「甘えているのではないか」といった、少し苛立ちを含んだご意見をいただくこともあり、本当にさまざまでした。全体としては優しい言葉をかけてくださる方が多くて、わざわざ言葉にして伝えていただけること自体がありがたく、救われる思いでした。印象に残っているのは、ある知人に感想を聞いたら「爆笑した」と言われたことです。当時は「笑うところあった!?」と思ったのですが、今改めて自分で読み返してみると、たしかにおかしくて思わず笑ってしまいました。それくらい、今は自分の中でこの出来事を違う形に昇華できているのかもしれません。

取材・文=原智香

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