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【知られざるご当地料理】うどんなのにスイーツ!?“クセ強”三陸の郷土料理「あずきばっと」を知ってる?

  • 2026.7.15

小豆汁で平打ち麺をコトコト…! 歴史ある伝統の「あずきばっと」

「あずきばっと」って?一体どんな料理?
「あずきばっと」って?一体どんな料理?

青森県南東部や岩手県の三陸沿岸地方には「あずきばっと」と呼ばれる郷土料理があります。うどんなのにスイーツ扱いという独特の立ち位置が話題になっているこの料理、一体どのようなものなのでしょうか。今回は、その不思議な魅力や歴史、そして現代でのユニークなアレンジについてご紹介します。

「あずきばっと」の正式名称は「小豆ばっとう」です。農林水産省の公式サイト「うちの郷土料理」でも、次世代に伝えたい大切な郷土料理の一つとして紹介されています。甘く味付けをした小豆汁の中に、幅広で短めにカットしたうどんを入れてコトコトと煮込んだ料理であり、きしめんのような平打ち麺と小豆という一風変わった組み合わせが最大の特徴です。見た目はうどん料理そのものですが、現地での分類としては完全に「スイーツ」の扱いとなっています。

「ご法度」が語源? お祝い事や無病息災を願う伝統行事の味

この料理は、古くから建前(上棟式)や庭じまいなど、お祝い事のごちそうとして振る舞われてきました。農作業 of 合間に食べるおやつや、冬の時期の温かいもてなし料理としても長く親しまれています。また、岩手県の山田地域には、8月7日に「7回海で泳いで、7回あずきばっとを食べると無病息災で過ごせる」というユニークな風習も残されています。

名前にある「ばっとう」の語源については、いくつかの面白い諸説が語り継がれています。有力なのは、山梨県の郷土料理である「ほうとう」の発音がなまって「ばっとう」に変化したという説です。もう一つは、昔の農民たちが米作りよりも小麦粉で作るこの料理に夢中になりすぎてしまったため、お殿様が「ご法度(ごはっと)」にしたからという、ユニークな説も広く知られています。

トーストにサンドも! 現代風アレンジや人気マンガの登場で全国区へ

うどんと小豆汁が絶妙に絡み合うビジュアルはインパクト抜群です。岩手県山田町にある人気のうどん専門店「釜揚げ屋」では、あずきばっとを全国の人々が手軽に自宅で食べられるよう、お土産用にパッケージ化して販売しています。

さらに、とろけるチーズと一緒に焼き上げた「あずきばっとチーズトースト」や、コッペパンに挟んだ「あずきばっとサンド」といった、現代的なアレンジレシピも生み出されており、若い世代からも注目を集めています。

岩手県では、優れた郷土料理の技術を持つ伝承者を「岩手県食の匠」として認定する取り組みを行っており、あずきばっとの分野でもプロフェッショナルたちが活躍しています。また、小山愛子さんの人気漫画『舞妓(まいこ)さんちのまかないさん』にもあずきばっとが登場。主人公のキヨがおさななじみのすみれに振る舞うシーンが温かく描かれたことで、全国的な知名度が一気に跳ね上がりました。

見た目の意外性がネットでも話題を呼びながら、長い歴史と地域の豊かな食文化にしっかりと根ざしている「あずきばっと」。伝統を守りながらも進化を続けるその優しい味わいは、これからも多くの人々に愛され続けていくことでしょう。

(LASISA編集部)

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