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新幹線でぐずる娘、舌打ちする男性。謝っていると、前の席から『うさぎ』登場 →「うちも」に母、涙

  • 2026.7.12

これは友人の歩美さん(仮名)の体験談です。夏休み、0歳の息子と2歳の娘を連れて新幹線に乗ることに。しかし娘がぐずり始めると、近くの男性は何度も舌打ち。心が折れそうになった歩美さんの前に、「うさぎ」が顔を出したのです。

夫不在の帰省

夏休みに子どもたちを連れて実家へ帰省する予定でしたが、出発の前日に夫に急な仕事が入り、一緒に行けなくなってしまいました。私は0歳の息子を抱っこし、2歳の娘の手を引いて、新幹線に乗ることになったのです。

もともと夫が座る予定だった指定席はキャンセルしたため、その席には50代くらいの男性が座っていました。「隣の男性に迷惑をかけずに済むといいな」と願いながら、新幹線はゆっくりと動き始めたのです。

ぐずる娘と冷たい視線

発車してしばらくすると、娘がぐずり始めました。お気に入りのおもちゃを渡したり、飲み物を飲ませたりしてみましたが、思うように機嫌は戻りません。私は何度も「すみません」と周りへ頭を下げながら、必死に娘をあやしていました。

すると隣の男性が「チッ」と舌打ちをしたのです。それも一度ではなく、娘が泣き声を上げるたびに繰り返されました。娘の泣き声で起きてしまった息子まで泣き始め、私は二人を抱えたまま何度も頭を下げることしかできませんでした。

顔を出した「うさぎ」

そのとき、前の席の間から、折り紙で作られた小さなうさぎがひょこっと顔を出しました。突然の登場に娘も思わずきょとんとした表情でうさぎを見つめています。すると、前の席に座っていた60代くらいのご夫婦が「孫のために持っていたのよ」と優しく声をかけてくれたのです。

ご夫婦は折り紙を次々と折って見せてくれて、お菓子も分けてくれました。娘は少しずつ笑顔を取り戻し、折り紙で遊んだり窓の外を眺めたりしながら過ごしていました。幸いにも舌打ちをしていた男性は途中の駅で降車し、車内には穏やかな空気が流れ始めたのです。

忘れられない優しいひと言

お礼を伝えると、ご夫婦は「気にしなくていいのよ。うちも同じだったから」と笑顔で見送ってくれました。作ってくれたうさぎは、帰省中ずっと娘が大事そうに持ち歩いていました。

今でも子連れでの移動は不安になります。それでも、そのたびにあの日の温かい出来事を思い出しながら、子どもたちとの旅路を楽しんでいます。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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