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「黙れ、これモラハラじゃないから」暴言のたび言い訳する夫。だが、帰省先で放った同じ台詞に義母が絶句

  • 2026.7.14

言った側から否定する夫

夫には、妙な癖がある。私にきつい言葉を投げつけた、そのすぐあとで、必ずこう付け足すのだ。

「今のは、モラハラじゃないからね」

たとえば、私が家事で少し手を抜いたとき。夫は決まって、ため息まじりに見下してくる。

「そんなこともできないのか。ほんと、役に立たないな」

それでいて、私が傷ついた顔をすると、慌てて予防線を張る。モラハラというのは、もっとひどい言葉を吐く夫のことで、自分はそれには当たらないと。

言い返す気も失せて私が黙り込むと、今度は「黙っているお前のほうが、よっぽどモラハラだ」と責めてくるのだった。

何を言っても、この人には通じない。私は、ただ諦めていた。

帰省先での食卓

お盆に、夫の実家へ帰省したときのことだった。

義母の手料理を囲んで、みんなで食卓についていた。

その席で、私がうっかり、取り皿を落として割ってしまった。

ほんの小さな、来客用の皿だった。慌てて拾おうとする私に、義母は「気にしないで、大丈夫よ」と笑ってくれた。私は恐縮して、小さく頭を下げる。

「あっ、ごめんなさい」

私が謝るより早く、夫の口から、いつもの調子が飛び出した。

「これだから使えないんだよ。皿一枚まともに持てないのか」

家ではもう聞き慣れた暴言だった。私は反射的に、身を縮める。

そして夫は、いつもの決め台詞まで、義母の前で、そのまま口にしてしまった。

義母が絶句した瞬間

「これモラハラじゃないからな」

その一言に、箸を持つ義母の手が、ぴたりと止まった。目を見開いたまま、しばらく言葉が出てこない。

「…あんた、今、なんて言ったの」

義母の声は、静かだったが、有無を言わせない響きがあった。夫は、しまった、という顔で、急に目を泳がせる。

「いや、母さん、これはその、いつもの冗談で」

「どこが冗談なの。あなた、普段から奥さんにそんな口をきいているの」

問い詰められて、夫はもう、しどろもどろだった。あれほど堂々としていた人が、母親の前では、うつむいて縮こまるばかり。日頃、私にモラハラの定義を得意げに語っていた勢いは、跡形もなかった。

義母は私に向き直り、深々と頭を下げた。

「ごめんなさいね。うちの息子が、情けないことをして」

「いえ。お義母さんに、そう言っていただけて、少し救われました」

私が正直に答えると、夫はますます小さくなった。モラハラではないと言い張ってきた台詞が、母親の耳には、ただの暴言としか響かなかったのだ。帰り道、夫は一度も、あの決め台詞を口にしなかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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