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『なっとうぼうや 新装版』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより 第373回】

  • 2026.7.10

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子の読み聞かせにこんな絵本はいかがですか。

『なっとうぼうや 新装版』
わたなべあや/作・絵 Gakken 1650円

7月10日は、「なっ(7)とう(10)」で納豆の日。
昔は苦手な食べ物ランキングで常に上位だった納豆ですが、今は子どもにも、健康志向の大人にも、ずいぶん人気になりましたよね。
SNSでは、外国人の納豆チャレンジ動画もたくさん見られるような時代に。
そんな納豆ファンにも、「やっぱり苦手……」な方にもきっと楽しい絵本、『なっとうぼうや 新装版』をご紹介します。

きりんののったくんが、朝ごはんの支度をお手伝い。
大好きな納豆をテーブルに置いたら、パックの中から、何やら歌声が。
「♪ネバネバ ネバネバ
なっとうぼうや
おてて つないで
ネバネバよ」

ふたをあけたら、歌っていたのは10粒の納豆たち。
そしてあっという間に、おててをつないで外へ逃げ出しました。
「まってよー」と、おはしとお茶碗を手にしたまま、追いかけるのったくん。
公園についたら、どこかからまたあの歌が聞こえてきます。
「♪ネバネバ ネバネバ
なっとうこうえん
おてて つないで
ネバネバよ」
するとその歌につられて、公園のブランコや木が踊り出して……!?

作者は、コドモエのえほん『いちごサンタ』(大塚健太/文)でもおなじみの、わたなべあやさん。
2004年に出版されたデビュー作『なっとうぼうや』が、2025年の秋に新装版となって再登場しました。
一度聞いたら忘れられない「♪ネバネバ ネバネバ」のフレーズが、新刊としてまた楽しめるのはうれしい限りです。
かわいくて元気な食べものが活躍する絵本でおなじみの、わたなべあやさん。
どの作品にも温かい安心感が満ちていますが、『なっとうぼうや』はユニークな物語の中にも、ちょっとだけシュールな香りがアクセント。
そしてラストは、案外なサプライズ。
でも、それこそ納豆と同様に(?)、なんだかクセになる味わいなのです。
「♪ネバネバ ネバネバ」歌って踊って、絵本も納豆もみんなでお楽しみくださいね。

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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