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角砂糖17個分も!? 夏に注意したい【ペットボトル症候群】の症状と原因

  • 2026.7.8

角砂糖17個分も!? 夏に注意したい【ペットボトル症候群】の症状と原因

暑さが厳しくなる夏は、熱中症対策としてスポーツドリンクや清涼飲料水を飲む機会が増えます。しかし、糖分を多く含む飲料を大量に飲み続けると、高血糖を招いて「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」を引き起こすことがあり、重症化すると救急搬送が必要になるケースも。症状やなりやすい人の特徴など、夏に知っておきたい基礎知識について、日本糖尿病学会専門医のおばな内科クリニック 院長・川名部 新さんにお話を伺いました。

暑い夏に気をつけたい「ペットボトル症候群」

平均気温が年々上がり、暑さが厳しさを増す日本の夏。熱中症対策に、水分補給は欠かせません。実は、ペットボトル飲料を飲む機会が増える夏こそ、高血糖への注意が必要です。甘い飲み物を大量に飲み続けることで高血糖になり、引き起こされるのが「ペットボトル症候群」です。

こんな飲み方に当てはまる方は、「ペットボトル症候群」の危険性が!

【暑い夏、こんな飲み方に注意!】
●熱中症対策にスポーツドリンクをがぶ飲み
●炭酸飲料を一気飲みして気分爽快!
●つい甘くておいしいドリンクを飲んでしまう

のどが渇いたときに糖分の多い飲料を飲むと、血糖値が上昇します。するとさらにのどが渇き、また甘い飲み物を飲んでしまうという、負のループに。これは「ペットボトル症候群」と呼ばれています。

ペットボトル症候群(正式名称:清涼飲料水ケトーシス)とは

糖分の多い清涼飲料水を大量に飲み続けることで高血糖となり、強いのどの渇きが生じます。その結果、さらに甘い飲料を飲んでしまい、高血糖が悪化する悪循環に陥ります。重症化すると脱水や意識障害を起こし、救急搬送が必要になることもあります。

清涼飲料水を1日1L以上飲んでいる人は要注意!

「ペットボトル症候群」は、異常なのどの渇き、倦怠感などが現れます。症状は進行とともに変化し、進行すると入院して、インスリンや点滴による治療が必要になることもあります。

初期に起こる主な症状……強いのどの渇き、多飲、多尿など
中期に起こる症状……倦怠感、集中力低下、眠気、体重減少など
進行した場合に起こる症状……脱水症状、意識障害など

糖尿病の患者さんやその予備軍以外にも、糖分が含まれた清涼飲料水を1日1L以上飲む習慣がある方は要注意です。

【ペットボトル症候群になりやすい人】
⚫ 糖尿病罹患者
⚫ 糖尿病予備群(肥満傾向にある、健診で血糖値を指摘されたことがある方)
⚫ 糖分の含まれた清涼飲料水を1日1L以上飲む習慣がある
⚫ 運動不足で汗をあまりかかない

カロリーゼロでも「ゼロ」じゃない!? ペットボトル飲料に含まれる砂糖の量

ペットボトル飲料に含まれる砂糖の量を知っていますか? ペットボトル飲料には糖分を多く含むものがあるため、適量摂取が重要です。

【ペットボトル飲料に含まれる砂糖の量は?】
●カフェオレ……角砂糖約10個分
●スポーツドリンク……角砂糖約8個分
●経口補水液……角砂糖約3個分
●甘い紅茶……角砂糖約8個分
●甘い炭酸飲料……角砂糖約17個分
●オレンジジュース……角砂糖約10個分

各飲料は500mLペットボトル換算。角砂糖1個=約4gとして、一般的な市販飲料の糖質量をもとに概算。参考:栄養成分表示について|消費者庁(caa.go.jp)

では、「カロリーゼロ飲料はいくら飲んでも血糖値は上がらない?」

答えは「いいえ」。カロリーゼロ飲料は、厳密には「ゼロ」ではありません。カロリーゼロ飲料も水の代わりとして大量に飲むのではなく、飲み過ぎには注意しましょう。

熱中症対策としてよかれと思って飲んだ清涼飲料水が、高血糖を引き起こし、重症化すると救急搬送が必要になることも。ペットボトル症候群を正しく知って、適切な水分補給を心がけたいですね。後編では、高血糖のリスクを軽減する夏の水分補給について紹介します。

取材協力/アボットジャパン合同会社

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