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旅行中、「仕事の電話」と言って何度も席を立つ彼。お菓子を抱えて待っていた私は、置いていかれた気持ちになりました

  • 2026.7.9
ハウコレ

彼との初めての旅行で、私は車内で食べるお菓子をいくつも用意していました。隣に座って景色を見ながら食べるつもりだったのに、彼は何度も「仕事の電話」と言って席を立ちました。膝の上の袋だけが、開けられないまま残っていました。

楽しみにしていた車内の時間

付き合って2年になる彼と、初めて泊まりがけの旅行に行くことになりました。列車の席は彼が予約してくれて、私は窓側、彼は通路側でした。

出発前から、私は車内で食べるお菓子を選んでいました。甘いものやしょっぱいものを少しずつ買って、彼と分けながら食べる時間まで楽しみにしていました。

席に座って袋を膝に置くと、彼は「いろいろ買ったんだね」と笑いました。そのときは、これから楽しい旅行が始まるのだと思っていました。

何度も立ち上がる横顔

列車が走り始めて少しすると、彼のスマホが鳴りました。彼は画面を見て、「ごめん、仕事の電話」と言い、デッキへ向かいました。

仕事なら仕方ないと思いました。けれど、席に戻ってきても、彼はお菓子に手を伸ばしません。話しかけても返事は短く、またしばらくすると「もう1本だけ」と席を立ちました。

せっかくの旅行なのに、彼は私の隣にいません。仕事が忙しいのか、私との時間を楽しみにしていなかったのか。考えたくないことまで浮かび、袋を開ける気になれませんでした。

ホームで聞いた本当の理由

目的地に着いてホームへ降りると、彼は荷物を持ったまま立ち止まりました。私は「仕事、大丈夫なの?」と聞きました。

彼は少し迷ったあと、「電話は嘘だった」と言いました。本当は乗り物酔いしやすく、車内で何度もつらくなっていたそうです。私の隣でつらそうな姿を見せたくなくて、仕事の電話ということにして席を外していたのだと話しました。

理由を聞いて、彼が私との時間を避けていたわけではないと分かりました。でも、隠されたまま何度も1人にされた時間も、なかったことにはできませんでした。

そして...

私は怒るより先に、「言ってくれたらよかったのに」と伝えました。乗り物酔いすることより、嘘の理由で席を立たれたことのほうが寂しかったからです。

彼は、かっこ悪いところを見せたくなかったと言いました。その気持ちは分かります。でも、旅行は格好よく見せるための時間ではなく、2人で過ごすための時間だったはずです。

帰りの列車では、彼は最初から「つらくなったら少し休む」と言ってくれました。私は残っていたお菓子を開けて、無理に食べなくていいから隣にいてほしいと伝えました。弱さを隠すより、先に話してくれるほうが、ずっと一緒にいられるのだと思います。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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