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「うるさくなんてしてない!」上の階から響く騒音。だが、騒音を録音した私の反撃で形勢逆転

  • 2026.7.9

静かすぎる新築の夜

結婚して間もなく、私たち夫婦は新築の三階建てアパートの二階へ引っ越した。鉄筋コンクリート造で防音性が高く、外の車の音も、隣の生活音も、いっさい聞こえなかった。

入居して数日は、あまりの静けさに落ち着かないほどだった。

壁一枚向こうに誰かがいるのに、物音ひとつしない。この部屋を選んで正解だった。そう思っていた。

ところが、ある晩から異変が始まった。真上の部屋から、ドスドスと重い足音が響いてきたのだ。

それも、子どもがはしゃぐような軽い音ではない。明らかに大人の体重で、わざと踏み鳴らしているような音だった。

夜の十時を過ぎても、ひどい日は深夜一時を回っても、二時間以上ずっと走り回る音が続いた。

防音のはずの建物で、なぜこんな音がするのか。私は眠れない夜を重ね、朝はふらふらのまま出勤するようになった。

「今日こそやむかもしれない」と天井を見上げても、期待は毎晩裏切られた。夫も寝返りを繰り返し、二人とも寝不足で口数が減っていった。

三週間分の記録

仕事が忙しく、昼間に管理会社へ電話する余裕はなかった。それでも、このまま我慢を続けるつもりはなかった。

私はその日から、音がした日時をノートに書き、スマートフォンで録音を始めた。二時間、二時間半と、日付と長さが積み重なっていく。三週間で、記録はぎっしりとページを埋めた。

週末、私はその記録を持って管理会社に相談した。担当者は録音を聞くと、すぐに上階を交えた話し合いの場を設けてくれた。

顔を合わせた上階の住人は、けげんな表情で言い放った。

「うるさくなんてしてない!」

私は静かにスマートフォンを取り出した。

「3週間分、録音してます」

録音を再生すると、深夜に響くあの足音がはっきりと流れた。日時のメモと突き合わせると、住人の顔からみるみる血の気が引いていった。

「……いや、それは」と言いかけて、住人は口ごもった。最後には目を伏せ、ひとことも返せなくなった。

担当者が横から告げた。

「これは規約で禁じている迷惑行為です。心当たり、ありますよね」

住人は肩をびくりと震わせ、ますます小さくなっていった。

その夜から、上階の足音はぴたりとやんだ。廊下ですれ違っても、あの住人は気まずそうに目をそらすようになった。静かすぎて怖いくらいだった、あの新築の夜が戻ってきたのだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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