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「他の職員はいらん、お前だけ来い」介護職員の私が対応しないと不機嫌になる利用者。施設長に相談した結果

  • 2026.7.5
「他の職員はいらん、お前だけ来い」介護職員の私が対応しないと不機嫌になる利用者。施設長に相談した結果

私だけを呼びつける利用者

介護施設で働き始めて、二年目のことだった。

担当していた男性の利用者が、いつからか私にばかり執着するようになった。

最初は、世話を焼くうちに懐いてくれたのだと思っていた。けれど要求は、日ごとにエスカレートしていった。

「他の職員はいらん、お前だけ来い」

ほかの職員が対応しようとすると、彼は露骨に不機嫌になった。私が少しでも別の入居者の世話をしていると、大声で名前を呼びつけ、周りを困らせた。

私の休みの日や、家がどのあたりかまで、しつこく聞いてくるようになった。

「なんで今日は来なかった。次はいつ休みだ」

付きまとうような詮索に、私は次第に気が休まらなくなっていった。仕事とはいえ、家のことまで探られるのは怖かった。休みの日も、ふと落ち着かない気持ちがつきまとった。

記録が動かした施設の対応

思いきって上司に相談した。けれど返ってきたのは、あっさりした言葉だった。

「利用者さんだから、少しは我慢して」

仕方ない、で片づけられそうになった。

でも、このまま黙って耐える気にはなれなかった。

我慢すれば済む話じゃない。ここで曖昧にしたら、後から入る若い職員も同じ目に遭う。そう思った。

私はその日から、いつ何を言われたかを、日付とともにノートに書き留めていった。

半年分の記録がたまった頃、私はもう一度、施設長に掛け合った。

「記録は取っています」

差し出したノートには、執着した言動が細かく並んでいた。施設長の表情が、みるみる変わっていった。

「これは…見過ごせないね」

「もっと早く言ってくれてよかったのに」と、施設長は申し訳なさそうに頭を下げた。

数日後、施設は正式に動いた。私の担当は外れ、利用者には管理者からきちんと注意が入った。ほかの職員へも平等に接することが、約束事として本人に伝えられた。

「仕方ない」と流していた上司も、決まりが悪そうに目を伏せていた。

担当を外れると告げられたとき、あの利用者は口をぱくぱくさせ、それきり黙り込んだ。

ちゃんと記録を残して、声を上げてよかった。若い自分の訴えでも、施設はきちんと応えてくれたのだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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