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1歳の次男はなぜ本が好きなのか? なぜ繰り返し読み聞かせを要求するのか? 漫画家ならではの鋭い視線が光る、新感覚の子育て日記【書評】

  • 2026.7.4
 ©じゃんぽ~る西/祥伝社 FEEL COMICS
©じゃんぽ~る西/祥伝社 FEEL COMICS

【漫画】本編を読む

初めて育児をする人は特に、小さな子どもの言動に驚かされることが多いだろう。大人はすでになくしてしまった感覚や発想が新鮮で、聞きしに勝る子育ての大変さを実感しながらも、そんな我が子の様子は見ていて飽きないものだ。『おとうさん、いっしょに遊ぼ 〜わんぱく日仏ファミリー!〜』(じゃんぽ〜る西/祥伝社)は、著者・じゃんぽ〜る西氏と1歳の次男とのやり取りを中心に描いたコミックエッセイである。

西氏の家庭は、フランス人の妻とふたりの息子の4人家族。次男は1歳ながら絵本が大好きで、幼稚園のお迎えに行くと、ひとりで絵本をめくっているほどだ。もちろん字は読めないので絵を見て楽しんでいるのだが、長男はそんな姿を見せなかったので西氏は珍しく思っていた。とはいえ読み聞かせも大好きで、風呂上がりにはお気に入りの絵本を自らセレクトし、西氏の膝に無言で座り、読み聞かせをお願いするのだ。さらに読み終えると「もっかい」と言って何度も繰り返し読むことを要求。不思議に思った西氏の分析が興味深く、これを見ると、もし同じことを我が子に求められたら面倒がらずに何度も読んであげたくなるだろう。また、漫画家としてストーリー展開などに悩むことの多い西氏が、投げっぱなしな結末の絵本を読んで衝撃を受ける場面も面白い。

そんな子育てにまつわるアレコレからの発見や疑問と、西氏が独自に辿り着く答えや解釈が魅力の本作だが、それは西氏の深い愛情があるからこそ成り立っている。些細な仕草や表情など、実際によく見ていないと描けない子どもの描写がリアルであり、そして「なぜこの絵本が好きなのか」「どうしたらもっと喜んでくれるか」という思考で展開する内容から、子どもにしっかりと寄り添っていることがわかるからだ。

かわいらしい子どもたちの姿にほっこりしながら、理想的な父親像、ひいては家族像が見えてくる、そんな作品である。

文=nobuo

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