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「ママ、上の人また怒ってる」子供が騒ぐと怒る上の階の夫婦。だが、妻が集めた証拠で立場が逆転

  • 2026.7.5
「ママ、上の人また怒ってる」子供が騒ぐと怒る上の階の夫婦。だが、妻が集めた証拠で立場が逆転

天井から降ってくる音

アパートの1階で、夫と子ども2人で暮らしていた。

上の部屋の家族が転勤で引っ越したあと、子どものいない夫婦が越してきた。

はじめの半年は、何事もなく穏やかだった。

ところがある日を境に、子どもが少し歩いただけで、天井からドンと大きな音が響くようになった。

音は日に日に激しくなった。子どもがほんの数歩走っただけで、ドンドンと一分近くも床を打ち鳴らしてくる。

まるで、こちらの生活を上から監視しているようだった。

「ママ、上の人また怒ってる」

おびえた上の子が、私の後ろに隠れる。下の子は大きな音のたびに泣き出すようになった。

子どもたちの顔から笑顔が消えていくのが、つらくてたまらなかった。

ある朝、郵便受けに一枚の紙が入っていた。走り書きの文字で、こう書かれていた。

「これ以上騒ぐなら訴える」

背筋が冷たくなった。ただの生活音で、こんな手紙を入れてくる相手がいる。

その事実に、私は言いようのない恐怖を覚えた。

証拠を握った日から

怖がってばかりはいられなかった。私は、その日から記録を取り始めた。

ドンドンという音が鳴った日時を、スマートフォンでこまめに録音していく。投函された手紙も、日付を書いて封筒に保管した。数週間で、音の記録は分厚くなっていった。

それらをまとめて、私は管理会社と大家のもとへ相談に向かった。

「これ、上の階の方から届いた手紙です。音の記録もあります」

担当者は手紙と録音を確認すると、みるみる表情を険しくした。

「これは…立派な迷惑行為ですね。契約の規約にも反しています」

後日、管理会社と大家が、上階の夫婦に正式な注意を行った。あとで管理人から聞いた話では、注意を受けた妻のほうは最初こそ食い下がったらしい。

「向こうの子どもがうるさいんです」

そう言い張ったものの、録音の日時と手紙の筆跡を突きつけられると、みるみる顔色を失い、最後は下を向いて黙り込んでしまったそうだ。

同じ階の住人も、あの夫婦の音には気づいていたらしい。

「うちにも響いてましたよ」と、そっと声をかけてくれた人もいた。

それまで強気だった上の夫婦は、廊下で顔を合わせても、気まずそうに目をそらすようになった。ドンドンという音も、あの日を境にぴたりと止んだ。

そして数か月後、先に部屋を出ていったのは、あの夫婦のほうだった。引っ越しのトラックを見送りながら、上の子がぽつりと言った。

「もう、ドンドンしないね」

その一言に、私はようやく肩の力が抜けた。子どもたちの笑顔が戻ってきたのは、それからすぐのことだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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