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「持ち込んでないのに」失くしたお気に入りのブレスレット。2年後、引っ越す時に見た光景に絶句

  • 2026.7.5

前の街で失くしたお気に入りのブレスレット

30代になったばかりの頃、お気に入りのアンティーク調のブレスレットを持っていました。

色味の濃いゴールドに細かな装飾が彫り込まれた一品で、週末の外出にはほぼ毎回身につけ、自分の腕の一部のように馴染んでいた品です。

当時は別の街の賃貸マンションに住んでいて、駅前のカフェや雑貨屋を巡るのが休日の楽しみでした。

ある日の夕方、外出から戻って手洗いをしている時、左手首の感触がいやに軽いことに気づきました。鏡を見ても、ブレスレットが手首から消えています。

立ち寄ったカフェや書店、雑貨屋に片端から電話をかけ、交番にも遺失物届を出しました。それでも結局戻ってくることはなく、私はお気に入りを失った悲しさをしばらく引きずって過ごしたのです。

2年後、別の街の新居へ引っ越す日

2年が経ち、転職を機に私は別の街のマンションへ引っ越すことになりました。前夜のうちに荷造りはすべて終え、当日の朝、業者にすべての家具を運び出してもらいます。退去日のリビングは、フローリングだけが広がる空っぽの空間に戻りました。

業者を見送ったあと、最後の忘れ物確認のため、部屋を端から端まで歩き回ります。掃除機もかけたあとで、フローリングはどこを見ても何も落ちていない状態でした。クローゼットや収納の中も開け、棚板の上まで指でなぞるように確認していたのを覚えています。

玄関へ向かおうとリビングを振り返った瞬間、目に飛び込んできたのは、フローリングの真ん中できらりと光る何かでした。数分前まで何度も往復し、掃除機もかけたばかりの場所だったのです。

ピカピカのまま、説明できないまま

近づいて屈み込み、その正体を確認した瞬間、私はその場で固まってしまいました。床に落ちていたのは、2年前に別の街で失くしたはずの、あのアンティーク調のブレスレットだったのです。

「持ち込んでないのに」

誰もいないリビングで、私は声に出して呟いていました。前の街で失くしたものを、引っ越し作業の荷物にまぎれて運び込んだ覚えはありません。そもそも前の賃貸からこのマンションに移ってからの2年間、一度も見かけていない品でした。

さらに不思議だったのは、その状態です。2年も行方知れずだったはずなのに、装飾の溝には埃ひとつ詰まっておらず、今しがた専門店で磨かれてきたようなピカピカの輝きを放っていました。まるで時空を超えて、そっとここに置き直されたような奇妙な感覚に襲われたのです。

新しい住まいに持ち帰ったブレスレットは、今も宝箱の中にあります。あの2年間どこにあって、なぜ最後の最後にあの空っぽの部屋に現れたのか、今も答えが出せていないのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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