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M!LK吉田仁人に令和のツンデレ男子代表の称号を!|横川良明の「沼の中心で愛をさけぶ」Vol.9

  • 2026.6.28
Hearst Owned

MUSIC AWARDS JAPAN 2026で最優秀ボーイズアイドルカルチャーアーティスト賞など5冠に輝いたM!LK。昨年の『イイじゃん』の大バズはあくまで序章でしかありませんでした。『好きすぎて滅!』『爆裂愛してる』とヒットを連発。国民的アイドルへの道を時速3万kmで爆走しています。

先日授賞式な行われた「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」にて「最優秀ボーイズアイドル賞」をはじめとする計5冠を達成。 ©CEIPA /MUSIC AWARDS JAPAN2026 / Hearst Owned

それに伴い、メンバーの認知度も急上昇。

ブレイク前から数多くのドラマで活躍し、“M!LKの顔”としてグループを牽引する佐野勇斗。『日経エンタテインメント!』が算出するタレントパワーランキング2026で急上昇部門2位にランクインした山中柔太朗。千鳥の『相席食堂』でバケツに頭から突っ込むなど、ハイテンションなキャラクターでバラエティ番組を無双する塩崎太智。『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』で高橋成美とタッグを組み賞金1000万円を獲得、気象予報士を目指す頭脳派・曽野舜太など、キャラクターも多士済々。

みんな個性もお顔のジャンルも違うので必ず誰かには沼れるの、乙女ゲームとして有能すぎてもはや産地がオトメイト。中でも、最初は別のキャラに目がいってたはずなのに、気づいたら何回プレイしても最終的にこのENDになってしまうという最強ルートがあるのをご存じでしょうか。

彼の名前は、吉田仁人。M!LKのリーダーにして、M!LKが誇る最終兵器メロ男子です。決して目立つタイプではありません。クラスにいたら、佐野くんや山中くんはいちばん後ろの席にいるタイプですが、吉田さんは、そうですね、たぶん前から3列目あたり。塩崎くんや曽野くんあたりが給食委員として大のおかずを大盛りにしてくれるタイプなら、吉田さんは図書委員。なんの活動をしているか今いちわからない。

人によっては地味と思うでしょう。でもいつの間にか「吉田さんの良さは私がいちばんわかっている……!」とほくそ笑むオタクがクラスで大量生産されている。もちろん僕もその一人です。

なぜ人は吉田仁人に堕とされてしまうのか。今回は、吉田仁人のメロさの秘密を語ります!

『チラチLOVE』の吉田仁人が、僕を沼へ引きずり込んだ

僕が初めて「え。吉田さん、カッコいい……///」となったのはこの動画。まだコロナ禍の沈鬱な空気が世界中を覆っていた頃に、この1本の動画が流れてきました。

甘さと切なさが絶妙なバランスで同居した歌声。透明感と色気が溢れ出すファルセット。体育祭の打ち上げでカラオケに行ったら、ノーマークだった男子がめちゃくちゃ歌がうまかったときの、あの衝撃です。「え? ごめん、次、『歌うたいのバラッド』とか歌える?」と思わずデンモクを渡しそうになった。

シンプルに声がいい。これが、吉田仁人の沼の入り口です。

とはいえ、そこからしばらくの間はあくまで「M!LKの歌唱メン」という認知。まさか自分が沼の入り口に立っているなど露ほども思わず。うっかり足を滑らせたのは、これまたある曲との出会いがきっかけでした。

昨年、『アオノオト』のカップリングとして発表された『チラチLOVE』。両片思いの女の子から告白されそうになっているシチュエーションを男子目線で綴った、まさに直球のアイドルソングです。まずこの曲が好きすぎて滅。

遊園地みたいポップな音色。少女漫画みたいにわかりやすい歌詞。合間に挟まれるキュン台詞。モーニング娘。の『ザ☆ピ〜ス!』で育った世代としては、アイドルソングは台詞があってナンボ。「こういうのを求めてたんや〜〜」とウキウキしながら、毎日楽しく聴いていました。

そしてふと気づくのです。「あれ? この台詞言ってるの、吉田さんでは…‥?」と。「俺が好きなんでしょ?」という、吉田さんでなければ「は? キモ」と秒でLINEをブロックする一言。でも、吉田さんだと「え? 結婚して」と秒で区役所まで連行しそうになる。吉田仁人の破壊力を、僕はこのとき初めて知ったのでした。

なぜこんなにもドキドキするのか。それは、僕の中の吉田さん像とあまりに違っていたからです。

吉田仁人に令和のツンデレ男子の称号を与えてください

僕の中の吉田さんのイメージは、保護者枠。何かと荒ぶりがちなメンバーをたしなめたり、収拾のつかなくなった暴走トークを最後に回収するのが吉田さん。昨年、紅白歌合戦の出場が決まったときも、大はしゃぎのメンバーに対し、いちばん落ち着いていたのが吉田さんでした。間違っても「俺が好きなんでしょ?」とか言うタイプじゃない。

ついでに言うと、吉田さんと言えばちょっと口が悪いイメージ。ツッコミ担当ということもあり、「黙れ」とか「お前」とか、ちょっと雑めのワードがポンポン出てくる。一回、YouTubeの収録中に壁に貼っていたであろう磁石が落ちてきたのに対し、「磁力弱まんなお前」ってキレてたときはさすがに沸点が低すぎて笑った。

いわゆるデレみたいなところとは対極にいるタイプ。わりとM!LKは全般的に王子様キャラをやってくれる印象があるけど、吉田さんはたぶんこっちがほしい台詞をわかった上で言ってくれないあまのじゃく。一本気だけど口下手なThe薩摩男児が吉田さんなのです。チェストォォォ!

そんな吉田さんが『チラチLOVE』を歌うから、甘みが際立つ。スイカに塩を振ったらおいしいのと同じ理屈ですね。歌詞も序盤は相手の恋心に気づいて、ちょっと上から目線に試してるSっぽさがあるんだけど、後半になればなるほど本人からも好きが漏れ出ていて、聴けば聴くほど吉田さんっぽい。

これはもしや古から受け継がれてきたツンデレ男子というやつでは……? 今まであんまりツンデレって好きじゃなかったんですけど、吉田さんのおかげでまた一つ新しい扉が開きました。とりあえず『センセイ君主!』を吉田さんで再実写化とかしませんか……?

吉田仁人を困らせたい

しかし、まだこの時点では吉田さんの沼は半分にも達していなかったのです。僕が吉田さんの真の恐ろしさを知ったのは、この冬に開催されたアリーナツアー『SMILE POP!』でした。

そこで僕は初めて『チラチLOVE』のパフォーマンスを見た。顔を両手で隠して、そこからチラチラと顔を覗かせる、まさに歌詞通りの振り付けから始まって、一挙手一投足が可愛いのエレクトリカルパレード。ラストの「言って〜」のロングトーンに合わせて、前に突き出した両手をバタバタさせている吉田さんを見て、どこのサンリオキャラかと思った。

『チラチLOVE』をやってるときの吉田さんの何がいいって、いい意味で“やらされ”感がある。キャラじゃないことをやらされていることに若干「やれやれ……」と困ったムードを漂わせつつ、でもやるからには振り切って全力でやる。そして、そんな吉田さんをメンバーみんなでちょっぴりいじってる空気が出ているのも、見ててニコニコする。

甘い歌声も、ツン要素強めのキャラクターも魅力的ですが、吉田さんがこんなにメロいのは、困っている顔がめちゃくちゃ可愛いから。その顔を見たくて、つい全力で困らせたくなる男子。それが吉田仁人なのです!

その真理に気づいたが最後。なんで今まで見逃していたんだろうというくらい、吉田さんは可愛いところだらけだった。たとえば、吉田さんの握力は22kg。「令和5年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書」によると、25〜29歳の男性の平均握力は45.6kgですから、ちょうど半分。なんなら女性の平均も27.66kgですから、吉田さんはほぼお姫様であることが確定しました。じいや、吉田さんには箸より重いものは絶対持たせない。

メンバーが一人ずつバスケットボールのゴールボードにボールを当てながらリレーして、最後に吉田さんがシュートを決めるという企画のときも、全然シュートが決まらなくて、最後は崩れ落ちていた。あんなにダンスはキレキレなのに、まさかの運動神経悪い芸人。YouTubeのバザー企画で同期の塩崎くんが腹筋ローラーを出品した途端、画面の外まで飲み物を取りに行くという興味のなさがいとおしくて、吉田さんのタイムラインが延々なかやまきんに君の筋トレ動画しか流れなくなる呪いとかかけたい。

基本あんまりデレないのに、結婚したらパートナーには「じんって呼んでほしい」と照れくさそうに言い、メンバーがふざけて「じん」と呼ぶと、「じんって呼ぶな」ってキレるところも溺愛彼氏の素質が高すぎる。王子なの? 姫なの? どっちが本当の仁人なの? 言って〜〜〜!!

MAJの吉田仁人の笑顔に涙腺が大崩壊した

と、まあこんな感じで、いつの間にやら吉田さんのことばかり考える日々。知れば知るほど沼すぎるキャラクターももちろん素敵ですが、沼の入り口だった歌声にもますます磨きがかかっています。

6月8日には2nd EP『東京』をリリース。作詞作曲は吉田さん本人。東京でもがく日々を振り返ったような歌詞は、大好きな音楽で認められるためにここまでがむしゃらに頑張ってきた吉田さんの足跡が浮かび上がってくるようでした。

4歳でダンスと出会い、中学に上がるタイミングで芸能界を志すようになった吉田さん。事務所に入ってからは鹿児島と東京を往復するハードな毎日を送っていました。そこから15歳で家族と一緒に上京。まだ子どもだった吉田さんの胸の内には、きっと想像もできないような覚悟があったんだと思います。

けれど、そこからの道は決して平坦ではなかった。メンバーの卒業、突然のコロナ禍、伸び悩む人気。決してキラキラと輝くエリート街道を歩いてきたわけじゃない。泥を啜り、悔し涙を呑んで、それでも一歩ずつ前に進んでいった先に今がある。

冒頭のMUSIC AWARDS JAPAN 2026でのスペシャルパフォーマンス。代名詞となった『好きすぎて滅!』に合わせてM!LKが踊り出す。その中で、人一倍しゃかりきに腕を上げている人がいた。てっきり塩崎くんかと思ったら、吉田さんだった。吉田さんが今までに見たことのないような笑顔で、心の底から楽しそうに踊っていた。

なんだかそれを見て、涙が出てきた。夢が叶ったこと。努力が実ったこと。憧れて、でもなかなか辿り着けなくて、何度も笑われた大きな夢を、彼らは自分の手で掴み取った。そのすべてを心から祝福したいと思った。

ぶっきらぼうだけど、実はM!LKのことが大好きの甘えん坊。いろんな吉田さんがいるけれど、それが僕の知る限り、いちばん吉田さんらしい吉田さんな気がする。どうかこれからもM!LKが5人いつまでも仲良くいられますように。

誰かの幸せを心の底から願うことが好きということなら、僕は間違いなく吉田さんが大好きなんだと思う。

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