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自閉症の兄弟の“服の混ざり問題”。「こうすればいい」母は潔く『油性ペン』を取り出して!?

  • 2026.6.28

兄弟の“服混ざり問題”。障害児育児のリアルと我が家流の暮らしの知恵をご紹介します。<筆者の話>

画像: 自閉症の兄弟の“服の混ざり問題”。「こうすればいい」母は潔く『油性ペン』を取り出して!?

次男のズボンに穴

その日、取り込んだ洗濯物を畳んでいた私は、ふと次男のズボンを見て思わずため息をついてしまいました。

なんと、左側の膝の部分に大きな穴が開いていたのです。

他のズボンの枚数を確認してみると、まともに履けるものはわずか二枚。

これはまずいと、慌てて新しいズボンを買いにお店に向かいました。

ズボンの購入条件

我が家の息子達は二人共、重度の知的障害と自閉症があり服へのこだわりが強い人達です。

ズボンに関しては、ファスナーもベルトもボタンも苦手。

そのため、脱ぎ履きがしやすいウエストゴム一択です。

昨今の物価高の影響で子ども服もなかなかのお値段になり、以前なら気軽に買えたものが、今では値札を見て考え込む場面が増えました。

そんな中、幸い値下げコーナーでちょうど良いサイズを発見!

次男用の150サイズと長男用の160サイズをまとめて確保しました。

しかし、ここで、別の問題が頭をよぎります。

次男があと少し成長すれば、兄弟二人とも同じ160サイズに突入します。

長男は黒や紺しか着ない一方で、次男は派手な色を好み、長男の好む黒や紺は選びません。

一見、二人の好みが違う事で住み分けができている様でも、洗濯の際などに服が混ざってしまい、どれが誰の物か分からなくなる未来が想像できます。

見た目より、機能重視

帰宅後、私はすぐに油性ペンを取り出し、購入したそれぞれのズボンに大きく名前を書きました。

見た目は気にしません。

いわゆる「おしゃれな見栄え」よりも、我が家にとっては「ひと目で誰の物か判別できる機能性」の方が何倍も大切だからです。

誰の物かで揉めたり、探したりするストレスをなくすための、潔い我が家流のライフハックです。

まあ、何とかなる

完璧に準備する事はできないし、予想外の事は必ず起きるものです。

それでも、穴の開いたズボンを卒業して新しいズボンを嬉しそうに履く子ども達を見ると、「まあ、何とかなるか」と思えてきます。

身体が大きくなっても、いつまでも幼児のような純粋で愛らしい部分を持ち続けている我が子達。

何が正しくて何が間違いなのかわからない、「正解のない問い」に毎日向き合い、考え続ける事でもあります。

そうした環境だからこそ、迷わず「機能重視」を選ぶ事も、長い子育て距離走を走り抜く為の親の立派な知恵であり、強さだと思っています。

「まあ、何とかなる」

少しの緩さを持っておく事は、明日をまた新鮮な気持ちで迎えるための、一番のエネルギーになってくれます。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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