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「ポツンと一軒家」伊達政宗に敗れた福島・落人の末裔が作る“日本一美味しいお米”。その暮らしぶりと決意

  • 2026.6.27

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衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)。6月21日(日)の放送回では、福島県のポツンと一軒家を訪れた。

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地元の集落で目指すポツンと一軒家までの道程とご主人の特徴をきいた捜索隊は、車1台が通るのがやっとの細い道路ですれ違った軽トラの運転手が「先ほどきいた人物に似ている!」と声をかけてみると、奇跡的に、ご主人(75歳)と遭遇! 「あ~、ポツンとか!」と取材を快諾していただき、ご主人の先導でポツンと一軒家に向かった。

きけば祖先は会津、蘆名(あしな)家の家臣。伊達政宗が会津へ攻めてくるのを防ぐために築かれた柏木城の警護を担っていた。1589年に政宗との戦いに敗れると、伊達氏の軍門に下るのを拒んだ先祖一族が西会津地方に移り、この地に集落を作ったと伝えられている。

新潟県と福島県の県境にあるこの場所は、標高450メートル。冬には3メートルもの雪が積る豪雪地帯。築36年の母屋は、ご両親のために大工のご主人が建てたもの。入口には風除室、屋根は雪が四方に落ちるように工夫され、家の脇に融雪池もある豪雪仕様。ご主人のお父さんは「一本差してる人=頑固な人」で、お母さんは「優しい人だった」という。それまで同じ敷地にあった低気密の旧宅と違って、ご主人の建てた家は暖かいと喜んでくれたご両親は、2人で仲よくこの家で趣味のカラオケを楽しんでいたそう。しかし現在は、誰も住んでいない。

ご主人が子どものころは、このポツンと一軒家から学校まで徒歩で1時間かけて通学。冬は雪深いため、麓の町の作業所に寝泊りして学校に通った。中学卒業後に大工に弟子入りし、25歳で独立。現在も大工を続けているが、過疎化で新築は減り、主に修繕を請け負いながら米作をしている。

ご主人は麓の町に住み、毎日、車で40分の田んぼに通っている。田んぼは5500平米で、イノシシから米を守る電気柵480メートルに囲われている。相棒のチコは保護犬で、昨年5月にクマが出没した際には、クマを追い払ってくれた。

コシヒカリにミネラルを与えて栽培した西会津のブランド米「げんき米」を年間420キロ作っているご主人は、この米で品評会の大賞を受賞したこともある。昨年の米騒動のときには出荷価格が前年の倍以上になったというが「今は減反して、趣味程度に作っている」のだそう。ご主人は、「好きでやってるわけではないんですよ。この集落でも(農業を)辞めていく人が多い。自分の代で田んぼを荒らして来なくなれば、集落としても寂しくなると思って」と、田んぼへの想いを語ってくれた。

今年の田植えには、大工仲間と息子(39歳)が手伝いに来てくれた。息子は父を「あまりしゃべらない」寡黙な人だといい、妻(68歳)は夫を「年と共に頑固になってきた。父親譲り」と笑う。げんき米の塩むすびと、妻の得意料理、会津の郷土料理「こづゆ」で昼食をとりながら、ご主人は「体の続く限り、健康であればやります。不可能であれば、いつでもやめます。あとどれくらい続けられるかは、お医者さんでもわからない」と決意を語ってくれた。

今は誰も住むことがなくなった先祖代々の土地。せめて体が動く間は田んぼを守れたらと、両親が亡くなってからも毎日山の上のポツンと一軒家に通い続けるご主人。家族と友人に協力してもらって今年も植えた「げんき米」の名前の通り、いつまでも元気に故郷が誇る日本一美味しいお米を作り続けることが、健康でいられる一番の秘訣かもしれない。

ゲストに津田健次郎と角心菜を迎えたバラエティ番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)は、6月21日(日)の放送で紹介された。

ABCテレビ・テレビ朝日系列「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時54分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。

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